太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

駅ビルショッピングモールに増えていくメンタルヘルス回復施設

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photo by williamcho

地元駅の駅ビル群が増えていく

 仕事の関係で徒歩9分の1kでも家賃4万円で住める程度の郊外に暮らしているのですが、駅ビルへの商業施設の集中化が著しいです。駅ビルが出来てはチェーン店が入っていきます。隣駅も隣駅でミニ新宿って感じで発展しているのですが、この二駅周辺だけで殆どの多店舗展開型のチェーン店が揃うのではないかと思えてしまうほどです。

 ショッピングモールと言うと、車で行くものというイメージでしたが、駅に集中化しています。そして、癒し施設が多いように思いました。

駅に癒し施設が揃うこと

 病院、歯医者、整体、マッサージ、岩盤浴、ホットヨガ。スポーツジムに併設されている温泉なども換算すれば、結構な密度で心身を回復するための施設がひしめいています。

 自分の行動パターンとして、仕事先の駅でどうこうする事はほとんどなく、地元駅まではまっすぐに帰るのですが、そこから家に着くまでにどこかに寄っていくというパターンが多いように思います。「その日の出来事が仕事絡みだけに専有される」のが悔しいみたいな所があるのかもしれません。

 そういう意味では居酒屋もメンタルヘルスポイントを回復する場所と言えますし、ラーメン屋も文房具屋も本屋も家電店も自分にとってのパワースポットなのかもしれません。ウィザードリィでいうところの馬小屋です。MPだけを回復する。

スタンドアロン・コンプレックス

 でも、地元駅でそのような消費をする限りは圧倒的に孤独です。都内ではリアル/ネット上の知り合いの人たちの誰かしらが飲み会をしていて、メンタルヘルスポイントが削られ気味の時は参加させてもらうみたいな事がしやすいのですが、そこに行くまでで疲れてしまいます。

 美術館やトークイベントに行くのも正直一苦労ですので、週末の大きなイベントになってしまう事が多いです。森美術館の年間パスを持っているのにあまり行けてませんし、仕事帰りにいろいろなイベントに出ていた時代は昔になってしまっています。早稲田あかねとか「リナカフェなう」とかもあったなー。

 ゲンロン・カフェやDOMMUNEなどに行きたいという思いも強いのですが、結局のところで行けていません。電車での往復2時間と1000円が追加コストとして掛かるとなると、よほどの期待値がないと結構キツイです。

 その意味では地方に住んでいるのとあまり変わらない状態なのかもしれません。同好の士がいるんだろうなーと思いながらも、地元駅のどこかで独りで過ごしてから家に帰るみたいな習慣が当たり前になっていきます。であれば、そのコストで運動して健康になろうとスポーツジムに通ったりもしました。結局のところでそれも癒しの形態のひとつなのでしょう。

SNSとリアル施設

 SNSでいうところのテーマコミュニティのリアル化施設が例えばゲンロン・カフェやDOMMUNEなどの文化系カフェ/クラブなのだと思います。とはいえ、いきなり声を掛けるというのも自分には難しいのですが、SNSで話した相手と一緒に行ったりする事で相補完的に関係を強化しやすい場所だと思います。「友達の友達」がいたりして広がる事も多いです。

 でも、前述のとおりに、郊外にいるとそのような場所に行くのは結構敷居が高いのです。ネット時代で同好の士が云々という話は良く聞くのですが、やはりそれは都内限定の話だと思います。かといって郊外では同じテーマ✕同じ地元駅で集まれる人は、まずいないというのが実情です。

 代わりに地元の駅周辺ではmixiの地域コミュニティや2chの突発オフスレが隆盛だったのですが、ひとつの流れだったのではないかと思えることもあります。バックグラウンドのテーマを気にせずに、ただ近くに住んでいるという理由だけで集まる*1。その地域コミュニティのリアル化施設というのが「HUB」なのかもしれません。

地元駅コミュニティと地元PUB

 HUBはキャッシュオンデリバリー方式の英国風PUBで、オープンなスペースには比較的独り客が多くて、スポーツ番組等で盛り上がっていたりするので、話しかけたりもしやすい雰囲気です。

 自分が持つ酒はその都度会計していくというシステムなので、来たい時に来て、帰りたい時に帰るような事がしやすいです。なので「今日は違うな」ってのがあってもすぐに帰れるし、盛り上がったら最後までいるみたいな事ができます。

 昔から隣駅にはあったので、mixiとかで少し仲良くなってから、顔を出してみるみたいな事を少しだけしていました。それでも1駅違いは少しだけ敷居が高かったのですが。それが、ここ最近の駅ビル開発の流れでHUBが地元駅にできたので、寄ってく機会が増えるのかなと思いました。

パブリックな家

 自分の場合はたまたまHUBでしたが、地元駅のバーやパブというのは最近また少し流行っているようですね。ネットで色々話せると言ってもやはりリアルでの会話をもっとしたいという欲求はありますし、人と楽しい話をすることで精神的に随分と楽になることもあります。

 なのに隣に住んでいる人が誰かも分からないし、仕事の人と仕事以外で会おうとは思わないし、テーマが設定された店はちょっと遠い。そんな中で地元駅前に互いに話しかけられるような人が集まっているというのは良い事なのかもしれません。

 PUBは「Public House」の略なのですが、プライベートな家に帰る前にちょっと寄っていくパブリックな家であると考えるとしっくりきます。シェアハウスや結婚はメンタルヘルスポイントを定期的に回復しあうための「コミュニケーションの保存」という側面が強いと思うわけですが、地元駅のパブはその前段階として役立つのかもしれません。「メンタルヘルスポイントを回復させないとまずい」というのが前提になってしまう状況はどうなのかとも思いますが。

ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

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*1:街コンもそういう性格だと思います。