太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

Evernoteがときめく片づけの魔法

Moleskine Evernote Smart Notebook, Large, Ruled, Black, Hard Cover (5 x 8.25) (Evernote Smart Notebooks)

Evernoteを片付けている

 Evernoteにはウェブクリッピングやメモ、各種サービスから連携された情報などを中心に大量のノートを作っていたのですが、役に立たないノートも多くなってきているため、整理する事としました。『近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』〜劇的な回心を引き起こす乙女の絶技 - 太陽がまぶしかったから』で紹介した「ひとつひとつのノートを見て『ときめき』を感じるか?」方式です。

 下記の「断捨離」とはちょっと違っていて、あくまで見返して活用できそうか判断していっています。ざっと読んでは捨てるかどうかを判断しているわけですが、「その時は感銘を受けたのに、それで終わってしまったなー」というノートをよくみつけます。いかに無為にRSSを読んではクリップしてきたかという話です。

Webという倉庫、Amazonという倉庫

 Evernoteに入れてあるノートは一応「じぶんのモノ」です。しかし大抵のウェブクリップはリンクさえあれば実際のWebページが表示できるわけです。仮に消えてしまったコンテンツがあったとしてもキャッシュは残っていますし、それが自身の役に立つかは別問題です。

 これは本を売却する時に「Amazonや図書館からまた手に入れられるから」と思うことに似ています。トランクルームなどを借りたり、本棚だけの部屋を作る維持費を考えたら、結局のところでまた手に入れた方が早いですし、リーズナブルである可能性が高いです。

 もちろんEvernoteはデータに過ぎませんので、物理的に溢れてしまうという事はないのですが、必要のないアテンション消費が発生したり、同期に時間が掛かったりというコストは発生しています。

タグはあんまり役立たない

 Evernoteではタグ機能の便利さを説明されたりすることが多くて、はてなブックマークで付けられたタグを読み込んで勝手にタグを付けておくアプリケーションや「43 Folders」に感銘を受けて日付や曜日のタグを自動的にタグ付けをするアプリケーションなどを自作してきたのですが、今となっては邪魔臭いだけでした。それはライフハックへの過剰適応全般に言えるかもしれません。

 Googleのポリシーのひとつに「分類するな。検索せよ」というのがあるのですが、結局のところで文字列検索で探してますし、文脈があまりに異なるものについてノートブックを分けるぐらいの対応で十分なのだと思いました。

クリエイティビティ水子の供養

 もともと2万以上のノートがあったのですが、現在8000を切りました。おそらく2000ぐらいまでは減らせそうです。下書きやメモについても、『インターネット的 (PHP新書)』でいうところの「クリエイティビティ水子」に祟り殺されておかしくないぐらい溜め込んでしまっていたのですが、なるべくブログやTwitterなどに成仏させていければと考えています。

 『ブログメモ | ライフハック心理学』という話があったのですが、自分もメモから何かを作ることはあまりなくて、書きはじめているうちに、「アレもあったなー」って繋がることが多いです。ただ、何かが繋がりそうになった時にEvernoteからは自身のTwiterログや下書き以外を見返す事はほぼなくて、はてなブックマークかグーグル検索を使って改めて探しています。その方が早いので。

私に質問する人の中には、「そもそも佐々木はネタを日頃からインプットし、それを素にアイデアを発酵させ…」というイメージ以外認められないという極端な人がいる。「そんなことしていない」と答えると「あんたは格好つけてウソをついている」といわんばかりなのである。ネタを使わないことのなにが格好いいのか。


と思っていたら先日推理作家の森博嗣さんが私の言いたいことをそのまま書かれていて、驚いた。やっぱりこういう人はいる。おそらく想像以上に多くいるはずだ。


僕は、メモというものは一切取らない。これは、研究でもそうだった。メモをとろうとと思った瞬間に、つまり、言葉にしようとすることで失われるものが多すぎる。どうせ最後は言葉にするのだ。メモよりは、本文を書く方が言葉の数が多いので、失われるものは最小限になる。発想したときメモを取るくらいなら、発想しながら本文を書いた方が効率的だ、と考えている。


人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

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「あとで読む」とアーカイブ

 アウトプット駆動型である場合において、先に成果物のイメージがあって、そこから探すことになるのだから、RSSからろくに読まずにクリップしていくのはあまり良い手ではありません*1。ひたすら関係ないノートが作成されていって、成果物を作る時に邪魔してきます。

 なんで大量にクリップするようになったかと考えると『あとで読む』という用途にまで使おうとしたからです。仕事中や移動中にすべての文章を読むのは不可能なので、一旦Evernoteのinboxに入れて、そこから考えようと思っていたのですが、結局ほとんど見返されずに、本来のノートと混ざって「読んだことのないウェブクリップがEvernoteに大量にある」というよくわからない状態になってしまいました。

 これに関しては、『Pocket』を利用することとしました。Evernoteはあくまで、これからやろうとしている事のためだけに使うようにするのが重要だと思います。

徒労と教訓

 Evernoteについては色々な関連書籍を読み込んだり、複数のアプリケーションを手作りしたりして、かなりのリソースを裂いてきました。しかしながら、「それで出来たことってなんだっけ?」と虚しくなってしまう事もあります。Evernote自体は素晴らしいサービスですし、ライフログ管理などの本来的な使い方についてはすごく役だっています。IFTTTなどを使えば連携するのも簡単になりました。

 ただ、それでなんでもかんでもやろうとしたり、ノンコストで送りつけるようにしてしまうと、あらゆる情報を選別せずに溜め込んでしまい、結局のところでゴミ屋敷ができてしまいます。あくまでコンテキストを絞って、先にアウトプットが見えている形で活用していければと思いました。

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*1:Google Readerで★を付けるとクリップするアプリを作って動かしてました。