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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

勝間和代もソシャゲ課金兵だった〜希少な資源とパラダイム

ライフハック-節約 ライフハック

アプリ完全攻略ガイド VOL.1 <人気クイズRPGゲームを最強攻略!> ([テキスト])

課金兵は合理的?

 勝間和代オフィシャルメールマガジンに以下のような文章があってちょっと面白かったです。合理性の塊でゲームとかやらなそうな勝間和代さんが課金兵になっているという。

隙間時間に、コツコツとクイズアプリをしていますが、無料だと1日に数回しか出来ないので、クリスタルといわれる有料のアイテムを買って、そこで何回もできるようにしています。


で、調子に乗って買っていたら、どうも、1日1万円を超えるくらいでセキュリティがかかって、買えなくなるようです。不正アクセスや使いすぎの防止ですね。


(中略)


なんで、バカみたいにアプリにお金を払う人がいるのか、自分がやるまで謎でしたが、ゲームセンターや、ほかのレジャーに比べるとけっこう割安なので、時間当たり単価にするとそんなに高くないんですよね。


http://krs.bz/katsumaweb/c?c=47750&m=169554&v=8811e8e3

 実のところ、彼女はある時期からおそらく戦略的に「人間宣言」をしているので驚くには値しないのですが、「ギャップ萌え」みたいなものを未だに感じてしまいます。バイク好きだったり。自分とまるで同じ言い訳をするタイプだな〜というのも嬉しかったりもします。私自身も『ぷよぷよクエスト』をやっていて、3,000円/月ぐらいの課金兵でもあります。以前であればパズドラもエヴァガチャやコンティニューのために課金兵をしてました。

 もちろん、もっと安い趣味はあるだろうと言う事もできるのでしょうが、ぷよクエだと飲み会1回分でも払えばで追加で20時間ぐらい楽しめるし、失敗したクエストから復帰できると考えるとコスパは良いように思えます。時間回復するたびにやれればという話もありますが、仕事中や睡眠中は無理なので無課金だと出来る回数がかなり限られてしまって、特にイベントに全然ついていけなくなってしまうのです。

希少な資源とパラダイム

 経済学では「希少な資源」の配分を問題としています。その上で堺屋太一は『知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる (PHP文庫)』において「ある時代のパラダイム(社会通念)は、『その時代は何が豊富で、何が貴重な資源であるのか』を見れば明らかになる」「どんな時代でも人間は、豊かなものをたくさん使うことは格好よく、不足しているものを大切にすることは美しい、と感じる」と書いており、岡田斗司夫の『評価経済社会・電子版プラス』の基礎的な考え方にもなっています*1

 このパラダイムにおいて、先のソシャゲ課金は「お金余り・時間不足」にあるから出来るものと思われます。「クイズゲームをする時間があるじゃないか」というのは、正しい指摘なのですが、課金が必要になるのはスキマ時間の機会が少ないために、その時間枠内で集中してプレイしようとするからなのです。

 人間はある程度までのマルチタスクが行えるのですが、こと「会社」にいる間は「会社関係の事しかマルチタスクをしてはいけない」という規範があるように思われます。勝間さんであれば講演やテレビや各種委員会なんかが主でしょうからマルチタスクが出来るわけもありません。このへんが在宅勤務したいなーっていう話の基礎にもなっています。

価値交換の蕩尽性

 お金は一般的に「希少な資源」であり、その一方で「ゲームのフラグ」はメモリーやハードディスクの論理状態であるから「豊富な資源」です。なので「それにお金を払うなんて!」という部分には「馬鹿なの?」と「そこにシビれる憧れる〜!」が同居します。一方的に損をしているように見える不合理な価値交換を行うのは「蕩尽」と呼ばれる行動となります。

 そして、それが行えるということは「社会通念上では希少な資源」が「当事者にとっては豊富な資源」であるように見えます。コスパの比較をしている通り、実際には希少な資源であるとみなしているわけですが、それでも「私よりは豊富なのだろう」とは思えてしまう錯覚が生まれます。

 実際の蕩尽にはポトラッチのようにエクストリームを織り込んだり、セルフブランディングの一環としておこなわれる事もあるのですが、本質的には「パラダイムの違い」によって不可思議に見える事が多いのですね。

パラダイム要素としての「体力」

 「お金不足・時間余り」がローマ時代で、「お金余り・時間不足」が一般的なお金持ちでみたいな話は色々な本に書いてあるのですが、私としてはもっと重要な要素として「体力」があるのではないかと考えています。

 どうにも体調不良が続いていて、飲み会を固辞したり、遊びに行くみたいなことが少なくなってしまったのですが、その一方で中途半端な質の時間は余るようになりました。「時間」は絶対的な量だけではなく、品質も重要な要素であり、そこには健康状態も関わってきます。飲み会に行かなくなったのは飲み会そのものの時間拘束はもちろんですが、翌々日ぐらいまで疲れが残ってしまって時間品質が2割引きされてしまう感覚があります。寝ないのはもっとだめです。

 そんな時に「ぷよクエ」って満員電車でぼんやりしながらでも出来るし、それ自体も体力に影響しないってのが大きいです。オーディオブックもそうですし、ブログに関してもあまり体力に影響しないから続けられるんだなと思います。自分の場合は考える事自体がストレス解消にもなっているので。

パラダイムに応じたコスパがある

 要するにコスパっていってもお金だけじゃなくて、「楽しさ/体力」って要素もあって、それを加味すると自分のパラダイムの中では合理的な出費だったりもするんだよって。それと私は家の中の物を減らしたい人間なので、基本的に物理本を買わないようにしていたりして、電子書籍に買い換えたりもするのですが、これも「データ」なのにって話です。しかし「情報量/スペース」を気にしているとAmazonから荷物が届く方が嫌なのです。これもパラダイムですね。

 そういう事を説明しても奇異な目で見られることもあるのですが、勝間和代だって同じようなパラダイムで「合理的に」課金兵になっているだよ(`・∀・´)エッヘン!!っていうのが言えて、ちょっと嬉しかったです。

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践

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*1:『知価革命』の文章は『評価経済』からの孫引きです。