太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ちきりんに「人生は二回生きられる」と言われると、一回死んだ後の無敵時間を活用したくなる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

不良債権とバッドエンド

 30歳までに出来る限り上にあがって、そこから先はグライダーに乗るような生活をしていこうと思っていた時期があります。キャリアプランニングの話でも、「人生の前半は山登りで、後半は山を降りていく」なんて例えがよくされています。エンジニア35歳定年説とかを散々聞かされましたし、その後に勝間和代が結婚35歳限界説を唱えたりもしていました。とにかく、35歳までに防衛すべきストックを作る必要があり、そのための射角調整や推進力の確保は30歳までに完了しておく計画でした。

 なんで当時は努力が苦にならなかったかと言えば「後で楽をしたかった」という下心ありきだったんですよね。決して勤勉だとか上昇志向があったからではないのです。プログラマーの三大美徳は「 無精」「短気」「傲慢」なのですが、「無精」で「短気」だからこそ事前に苦労してでもプログラムをしておきますし、それができるという「傲慢」さもありました。今になって思えば、その考えを人生にまで適用してしまったのではないかと思います。

 だけど、「げんじつ!」といえば給料は一時期から上がってないのに、社会保険料や公共料金などの負担は増えて余裕が少なくなっていき、老後は老後で『老後の資金1億円って本当?どう準備する? [定年・退職のお金] All About』とか言われはじめて、もはや努力をしようがしまいが誤差なのかも?って思う事が増えてしまいました。時々話題にしている「不良債権感」です。考えてみれば、僕は「十年泥」の終わりにいます。しかし、「さぁ返してもらおうか!」と言ったところで、そのアテは全くありません。失業保険の給付期間が1ヶ月伸びるぐらいのものです。

年金開始引き上げと雇用延長

 先に書いた通り、僕自身はアーリーリタイア願望が強いですし、基本的に寝ていたい方です。なのに年金開始年齢はどんどん引き上げられており、自分の代になると70歳の余命いくばくもない状態でやっと定年&年金受給なんて事になりかねない……というかほぼ既定路線だと見ています。

 ぶっちゃけると60歳時点での貯金が100万円だろうが、3000万円だろうが「老後という底なし沼」にとってはあまり変わらないと思っています。その前に死ぬ可能性も高いですし、生活保護もあります。かといって1億円貯め込むのはどう頑張っても無理そうです。ただ、そうなってくると、「どうせ債務不履行するんだから」っていう宿命論のもとで諦観とポジティブの間の感情が生まれてくるのですね。じゃあ楽しい方を選ぼうという。

 20代や30代という若い時から、老後の心配をしている人が多いと聞くと、暗澹たる気持ちになります。たしかに、探せば将来の不安の種はいくらでも見つけられるでしょう。でも、人生で最も楽しい20代、30代の時間や、働き盛りで視野も世界も拡がる40代、50代という期間の多くを「将来の備え」のために費やすなんてつまらなすぎます。

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

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人生は二回生きられる?

人生が二度あれば

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 『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』の表紙に「人生は二回生きられる」と書かれているのですが、大抵の人にとっては「二回目を考えなければやってらんない」ってのが正直なところでしょう。ただし、「二回目」を想定してみると「切り替わる間」が生まれます。そして、それこそが黄金期なのかなーって思いました。僕の場合は「降りる」側に向かっているのですが、そうなってくるとオーバーキル感が出てきます。

 ありがたい事に書籍購入代についてはブログからの収益でやりくりできる道筋が見えてきました『月額課金をまとめてみて「ま、金ならあるし」と思った件について - 太陽がまぶしかったから』をもっと進められないかと考えながら社畜を続けると売上と支出のバランスが良い意味でおかしくなります。

 で、社畜を続けると言いつつも、自分から辞めたい感が4割までは醸成されているので、仮に「お前はクビだー!」ってなったとしても、「はい、喜んで!」ってなってしまうんですよね。だから遅刻や欠勤をするとか、職務放棄するとかでは全くないのですが、余計な事については『断る力 (文春新書)』を発揮しやすくなりましたし、研修や有給を活用したいところがあります。

一回目の人生と二回目の人生の間に無敵時間がある

 ひろゆきは「無敵の人」という概念を書いていて、うまいこと言うと思ったのですが、こと一回目の人生と二回目の人生の「間」には無敵時間があるのかもしれません。

逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりします。


元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならないのですね。


花輪 和一さんの刑務所の中とか読んじゃったりすると、「刑務所もそんなに悪いとこじゃないのかもねー」とか思っちゃったりもするかもしれません。


そんなわけで、刑罰がリスクだと思わない人たちというのが存在しているのが現代の社会。
日本が法治国家であり、人権を尊重する限り、彼らが逮捕を恐れる可能性は少ないわけです。


無敵の人の増加。 : ひろゆき@オープンSNS

 もちろん犯罪とかはダメですし、同業他社に転職するなら関わることもあるでしょう。しかし、二回目の人生を別業種で働こうと考えていると業界内の評判みたいなものは殆んど問題になりません。その一方でまったく何も蓄積されていなかったかと言えばそんな事もなくて、前職で得た視点や貯金があるからこその楽しみです。

 僕は既に1回死んでバッドエンドになりつつあるんだなーって思いつつも、コンティニューコインが残っていて、復活した時の無敵時間がどこまでもつのか、何が出来るのかを試してみようと思います。十年泥がそんな形で報われるというのは想定外だったのですが、そんなものなのかもしれませんね。

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