太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

地元周辺が立ち蕎麦不毛地帯だったので天狗のカレー南蛮蕎麦を食べて蕎麦の定義を考えた話

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立ち蕎麦が家の近くにない

 立ち蕎麦が好きで、よく食べているのですが、地元に立ち蕎麦がなくて休日に難儀しています。駅のホームまで行けばあるのですが、そのために切符を買うわけにもいきません。せめてうどんを食べようと、はなまるうどんに行ったら閉店してしまっていました。丸亀製麺は最初からありません。

 地元駅周辺は大規模ショッピングモールがあって、その中や周辺には各種牛丼屋チェーン、定食屋チェーン、ラーメン屋などが充実しているのですが、なぜか蕎麦・うどんを食べる場所がなくなるという現象が起こっています。他にも3店あった家系ラーメン屋が全部閉店して博多豚骨系が2店開店するなど、陰謀論を感じかねないような偏りが起こっています。

 これってなんなのでしょうね。少なくとも自分は好きで、通っていたジャンルの店が閉店していくのですが、残存者利益すら出てなかったのか不思議に思います。

蕎麦を食べる場所

 本格的な蕎麦も好きなのですが、ダルい時などは駅蕎麦や立ち蕎麦のような安くて雑な蕎麦をさっと食べたい時のが多いのです。それで、ちょっと探してみたら天狗に蕎麦メニューがあるんですね。

 天狗とは株式会社テンアライドが運営する居酒屋チェーンで、サイコロステーキが有名だったりします。実は『ブロガーサミット2013でtsudaってみた - 太陽がまぶしかったから』の後に極一部で開催された裏ブロガーサミットの開催場所も天狗だったり。

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 別ブランドの「和食れすとらん 天狗」ではファミリー層向けの店舗展開しています。地元にあるのも「和食れすとらん 天狗」でした。『居酒屋での飲み会・宴会なら和食のお店天狗へどうぞ!-お料理』のメニューのとおり、天蕎麦や鴨南蛮などひと通りのメニューは揃っています。ちょっと割高ですが。

カレー南蛮の冒涜さ

 それで、天麩羅を食べるのもちょっと違うし、かといって素の蕎麦は寂しいと考えてカレー南蛮を頼むこととしました。ちなみに「南蛮」って長ネギの事ですからね。どうしても三国志の孟獲だったり、野蛮という言葉からカレーのパンチ力を想像してしまうのですけれど。

 カレー南蛮って不思議な料理です。本来の所で言えば蕎麦は香りを楽しむ要素が大きいはずなのですが、香りなんてカレーにかき消されてしまいますし、味からしてもカレーのが強すぎて麺の主成分が蕎麦粉であろうが小麦粉であろうが大差はありません。その意味では蕎麦でありながら、蕎麦の存在を否定する冒涜的な食べ方なのだろうと思います。松茸のマヨネーズ焼き的な。

 いわゆる新本格立ち蕎麦を除いたチェーン店では、おそらく3割ぐらいしか蕎麦粉を使っていない場合が多いと思われます。本格的な蕎麦屋で食べる蕎麦は八割だったり十割が蕎麦粉である場合が多いのですが、随分少なくても意外に大丈夫なものです。特にカレー南蛮においては蕎麦粉なんて必要ないのかもしれません。

蕎麦の定義

 この蕎麦粉が3割というのは法律上の定義でもあります。蕎麦の生麺については不当景品類及び不当表示防止法に基づいて成分の30%以上が蕎麦粉である場合に限り「そば」の表示が認められています。随分と少ない気もしますが、それでも3割は必要なのです。

 このため「沖縄そば」については「そば粉を原料にまったく使用していない沖縄そばは表示違反である」という警告がくるという事態になりました。まぁ、ちょっとした難癖が大袈裟に広まった都市伝説だろうと思っていたのですが、調べてみたら『沖縄地域知的財産戦略本部 | 事例紹介 (沖縄そば) 1/6』にあるように3年間も活動して公正取引委員会から正式に承認を受けるという苦難の歴史だったそうです。

 また『そば粉が何%入っていれば「そば」といえるのか? - 夜食日記』で知ったのですが、乾麺については、蕎麦粉の配合割合についての規定が特にないそうで、蕎麦粉が30%以下の場合は配合成分の表示が必要であるものの「そば」と表示してしまってよいようです。実際、スーパーの乾麺の袋をよく見てみると20%なんて書いてある事はよくあります。

  • 干しそば


 干しそばについては、日本農林規格(JAS)法に基づく「乾めん類の品質表示基準」にそば粉の配合割合による名称の使用の可否について、特段の規定は設けられていません。つまり、乾めん含量の95%が小麦粉で、たった5%のそば粉しか使われていなかったとしても、その製品を「そば」と呼んでも問題ないという規格です。蕎麦は”ざるそば”で頂くことが多いだけに、JAS法は”ざる法”だったというわけです。
 しかし、ごく最近(平成21年4月9日)、この「乾めんの表示」に関してのJAS法が改正されました。以下、関係するところを抜粋します。


(中略)


 改正点を分かりやすくいうと、干しそばは「そば粉の配合割合が30%未満であれば、必ずその配合割合を書きなさい。そば粉が30%以上あれば、配合割合は書いても書かなくてもよい」ということでしょう。


そば粉が何%入っていれば「そば」といえるのか? - 夜食日記そば粉が何%入っていれば「そば」といえるのか? - 夜食日記

実は駅蕎麦の蕎麦粉の割合は分からない?

 それで、食料品として販売される生麺と乾麺には規制があるのですが、外食の場合ってどうなんだろうと思い直しました。さっと調べた限りでは蕎麦粉の配分による表示義務がないようです。よって、どのくらいの蕎麦粉を使っているかというのは個々のチェーンで表示していない限りはわからないようですね。どこまで本当かは分かりませんが、あるチェーン店では1割しか配合してないなんて噂もあるそうです。まぁカレー南蛮に入れてしまえば、どの蕎麦も平等ですけどね。

 その辺は回転すしの状況の方が大変なようです。殆どの魚を代替魚にしてコストを削減しなければ経営が成り立ちませんが、食料品表示規制上の話の境界線上のホライゾンを目指して「海鮮タタキ」「エンガワ(なんの?)」など食欲を落とさないようにするという奇妙なアクロバットが日常化しています。明確に質が悪いとか偽装とかなら兎も角として表示の問題は難しいところですね。

 だから何かという事もなく徒然と書きましたが、いわもとQや家系ラーメンの店が地元にできたら良いなーと思いました。あとカレー南蛮は普通に美味かったのですが、朝に食べたカレーとダブっていた事に頼んでから気づいて後悔したので、鴨南蛮にしとけばよかったって思いました。

立ちそばガール! そば このファストで奥深い世界

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