太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

スペシャリスト達がコラボして256分で作品を作る『256 Workshop』に職業「ブロガー」として潜入した話


スペシャリスト達がコラボして256分で作品を作る?

 2013/12/09(日)に開催された『256 Workshop』に参加してきました。

256 workshopは、256分という限られた時間の中で、知らない人とチームを組んでモノ作りをするイベントです。
作ったものに賞金が出たり、レーザーカッター使えたり、軽食がでたりします。
スキルをもった人があつまって刺激し合うと、何がうまれるのか一緒に挑戦しませんか?


256 workshop 256分で何を作るか | 集客ならイベントアテンド256 workshop 256分で何を作るか | 集客ならイベントアテンド


 会場は本郷三丁目近くの『Lab+Cafe』。東大の近くなので、赤門をパチリ。


ワークショップ参加までの道のり

 実は今回のイベントはブロガーとしての活動から、来年1月からオープンするクラウドソーシングサービスを運営するワークシフト・ソリューションズ株式会社様よりライティング業務のご依頼を頂いた縁で参加しています。このようなお仕事を請けさせて頂いたのは以下の観点からです。商業ライターデビュー?

  • 引きこもりなのでクラウドソーシングに興味津々(これまでのエントリにもある通り)
  • 直近で開かれるこのイベントが面白そうだった
  • ブログからでも100円ライター以上の仕事に繋げられる実例を提示したい
  • お話を聞くと自分の問題意識とフィットしそうな感じだった
  • 当事者になってしまった方が深く学べるだろう

 ステマっぽくなるのも嫌なので、そういう経緯でワークショップに参加させて頂いた事を明記しておきますね*1。とはいえ、このブログには体験した事や思った事を自由に書いて良いというお約束ですので、好き勝手に書いていきます。「人生社会科見学主義」として、こういう体験をレポートしてみるのも良いかなと。「書いちゃう人」だと分かっていれば相応の待遇への抑止力にも(w

スペシャリスト達の入場シーン

 そんな経緯で参加させて頂いたワークショップですが、スペシャリストの方々が集まって何かを作ろうとの企画だけあって、デザイナー、アーティスト、金型職人、カメラメン、映像製作、エンジニア、モデル、行政書士、飲食業、プロダクトマネジャーなどなど20代前半から40代半ばまで様々なバックボーンの人たちが総勢30名以上集まりました。

 それぞれの特技が言われながら紹介されていくのは、まるで『グラップラー刃牙』の入場シーンみたいです。必ずしも本職というだけでなく、趣味でウェブサービス運営や電子工作をしている人などもいました。

 そんな中で呼ばれた「職業:ブロガー」という謎の存在に奇異な目を向けられつつ、「ウ、ウェブサイトのライティングやキャッチコピー作成ができます///」と出来もしない事を言ってみました。本職の話をするのも違うだろうし、ここはあくまで「ブロガー」としてお役に立てるかを意識してみます。

 写真や本名やFacebookがNGなのは私だけで、むしろ積極的に撮ってほしいって感じが新鮮でした。『ブロガー対談イベントがあることだし厨二病なブロガー名刺やブロガーボールペンを作ってお店屋さんごっこをしてみる話 - 太陽がまぶしかったから』で作った厨二病名刺が苦笑されつつも捗ります。勢いで社長にまで渡してしまい><


作業開始

 今回のお題はイベントスポンサー様からの依頼で、「花束用の商品」「法人カードのランディングページ」「化粧品ディスプレイ」を作るというものです。それぞれに、もやもやっとしたイメージはありつつも最終形は未知数です。

 チームに分かれてプランニングをしつつ、やることを決めていきました。私はライティング担当という事で、どの製作チームにも属さずに提供できるサービスを伝えに各チームを挨拶回り。なんだか営業さんっぽい!

 そうしたら「私も手伝わせてください」と『クリエイターズ・フロント』のあかぺか座禅さんに声を掛けて頂きました。あかぺか座禅さんはゲームの製作などのお仕事をされており、過去にキャッチコピー作成もされていたとの事で全面的に頼らせて頂きました。時間が限られているので文章主体の記事を作ろうみたいな話にはならず、代わりにキャッチコピー作成のご依頼が主になりました。あかぺか座禅さんがExcelで単語を組み合わせてキャッチコピーを生成し、私はマダオ*2として、色々な人の話を聞いていました。

 私自身に限らず256分で作るための枠組みでは活かしきれないスキルがあったり、初対面の人が揃えば人見知りなどが発生してしまう可能性があります。これを回避するために本業以外のサブスキルを活かしたり、異業種体験を促進するなどして積極的に参加しやすいようにするファシリテーションの重要性を感じました。今後の運営はその辺をもっと強化した方が良いのではないかと思います。ひとりぼっちは寂しいもんな。


イベントの様子と成果物

 各チームの作業の様子や成果については動画で見て頂くのが一番です。皆さん楽しそうでした。この動画自体もリアルタイム編集がされていて、機材トラブルがありながらも356分で動画編集が完了し、懇親会にはもう流せる状態にありました。

 PV撮影、編集・エフェクト、作曲、サイト作成などを全て短時間で完成させてしまったり、蝶を模した花束ホルダーの製品モックや化粧品陳列用ジオラマなど、256分で出来たとは思えないクオリティです。作業風景を見ててもパーツパーツがクラウドサービスを活用して即座に共有されて結合されていったり、思いつきをすぐにそれらしい形に出来てしまうのが未来きてるなと。


ワークショップとマッチング

 ワークショップ内では積極的に引っ張れる人やアイディアが言える人、的確に完成形にまで持っていける人などの特性が見えていくため、「あの人と一緒に仕事をしたい」っていうイメージが湧きやすいのではないかと感じました。実際、「今度こういう事を考えているんで・・・」みたいな会話もチラホラと聞きました。

 「大人の文化祭」ではあるのですが、既に「何者か」になっている人々が集まるというのは、また違った雰囲気になります。それぞれにとっては余技ではあるのです。余技ではあるのですが、それぞれの蓄積が前提になった余技が組み合わさると大きな価値になります。ピカソがナプキンに絵を書いてくれてと頼まれて30秒ほどで小さな絵を書いてこんなやりとりをしたという逸話があります。

「100万円下さい」
「たった30秒の絵が100万円ですか?」
「いいえ、40年と30秒です」

 例えば2週間悩んでいたコンピュータの問題について、プロフェッショナルに話を聞いてみたら即座に解決できたといった経験は珍しくありません。それと似たような話って映像であれ、デザインであれ、製造技術であれ、起こりえる事なのだろうと思います。


餅は餅屋とも言い切れないからコラボする

 その上で「餅は餅屋」とは必ずしも言えないところがあります。例えば『クラウドソーシングの衝撃』には以下のような記述があります。

 課題を解決した人の多くは、課題とは違う分野では当たり前の知識を利用しているケースが多い。実際にInnoCentiveを調査したところによると、課題を解決した73%の人が以前から課題の解決方法を知っていたと述べている。


クラウドソーシングの衝撃 (NextPublishing)

クラウドソーシングの衝撃 (NextPublishing)

 これは自分の業界からしたら難問だと思っていたことが、ある分野においては「当たり前」の事だったと言う話です。そういう意味では異業種同士でチームを組んで課題に向き合う事で生まれるものは多々あるのだと思います。次の機会には例えば製品制作チームと並行でブランディングやビジネススキーム構築みたいな事もワークショップ内でやってしまえると面白いと思いました。

発注者の想像を超える物を作るために

 懇親会では、「言われたものを作るだけじゃなくて、自分たちで何を作るのかを決めて作れるのは楽しい」という話がでていました。確かにクラウドソーシングでは部品部品を発注してもらうってイメージがあるのですが、そうなると発注者の想像を超える物を作るのは難しくなってしまいますし、やり甲斐も少なくなってしまいます。

 そういう意味ではルイーダの酒場のように仲間を集めてチームをつくって、プランニングを含めて任せてみようかという思える方向にクラウドソーシング業界が進んでいく方が望ましいです。そんな時にリアルのワークショップを一緒に経験するのはひとつのきっかけになると思います。

ファシリテーションスキルの重要性

 またファシリテーターの役割が非常に重要だとも感じました。やはりフリーランスとして働いている方々に話を聞くと自分の意見をしっかりもっていたり、なんでも一人でやろうとしてしまう人が多いように思われます。そんな彼らに対して中立的な立場で議論を促進したり、合意形成を持っていって気持よく作業に入れるように調整することで想像を超えた作品ができていくのではないかと思います。あと初対面同士が増えるからこそ、ぼっちを作らない気配り。

 そのようなファシリテーション能力を高める事は今後の働き方に対して有効なアプローチになっていくのでしょう。『ワークシフト』についても、そういったファシリテーションスキルを身につけられたり、評価できる仕組み作りがあればより良くなっていくのではないかと考えました。今回のようなワークショップはそのひとつにできると思います。その上で、この感覚をオンラインのみでも再現する方法を考えていく必要性がありますね。自分もクラウドソーシングの事をちゃんと勉強しないと。

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

*1:梅木マトリクスとか描きませんよ

*2:まるマルでダメなオッサン