太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

株式会社オトバンクに訪問してラジオマニアな社長と文学少女な広報さんとでオーディオブックの今後について話してきた

オトバンクさんに訪問してきた

 『オーディオブック配信サービス - FeBe(フィービー)』を運営する『ホーム|株式会社オトバンク』さんに訪問してきました。招待のきっかけは『「歩きスマホ」を回避するためにもオーディオブックやPodcastが普及すればよいのでオススメを紹介する - 太陽がまぶしかったから』などを書いていたことからです。自分の中でも改めてオーディオブックに注目していたので嬉しい機会をご用意頂きました。

 オーディオブックは満員電車の中だったり、肩こりをしたくない時などにも便利ですし、音声で聴くとまた違った角度で頭に入ってきます。『仕事は楽しいかね?』という本が大好きなのですが、FeBeで制作された『仕事は楽しいかね?のオーディオブック情報 - FeBe(フィービー)』で聴くとまた違った気づきがあったりもします。元の本が対話形式というのもあるのですが、ラジオドラマのように音声化されていて、非常に聴きやすいのです。

 株式会社オトバンクのビルは御茶ノ水駅から本郷三丁目の方に歩いたところにあります。東京大学が近いと思ったら、社長と会長が東大出身とのこと。

広報の中川さんとお話

 広報の中川さんに名義上のカノジョ*1についてご説明する羽目になったりしつつも、オーディオブックを知るきっかけや、サイトとアプリの使い勝手などについてお話しました。

 実は『"妄想大好き" オトバンク萌え広報さんに、恋と読書について聞いてみた - AOLニュース』で文学少女だった話をたまたま読んで以来の中川さんファンだったのでドキドキしていました。『車輪の下 (新潮文庫)』の話を振ってみたり。新しい本の形を模索していけるメディアとしてオーディオブックを選ぶという発想が面白いと思いました。

 2013年10月の時点でこんな発言をしていたりして*2、もちろん直接お会いする事になるなんて夢にも思ってもいませんでした。ブログやってて本当に良かったです。

ラジオマニアな社長さんとアツく語る

 そんな感じでしばらくお話していたら、社長の久保田さんも参加されました。ご自身からも「未だに中二病が治らなくて」という言葉がでるほどキャラが濃くて、かつ私と同年代なので驚きました。中川さんが文学少女であれば、社長はラジオとランニングのマニアです。

 クリスマスイブの深夜に皇居ランをした話からはじまり、ひたすら家でラジオを聴いていたり、ラジオ制作会社のスタッフ名を聞けば関わった番組が分かるなんてお話をされていました。社長と会長の会話を社内ラジオとして流すことでビジョンを社員さんと緩やかに共有するという取組みも面白いです。

 オーディオブックには「書籍としての潮流」と「ラジオとしての潮流」があって、そこの文化が良い意味でぶつかり合うところにあるのだと改めて感じました。また「音声化」はそのまま「電子化」につながる事でもあるのですが、『オーディオブック配信サービス - FeBe(フィービー)』で購入したオーディオブックはDRMなしのMP3がいつでもダウンロードできるわけで、電子書籍なら難しいことがすんなり出来ているというのが特異でもあります。

音声コンテンツは普及の余地が大きい

 『『海賊とよばれた男』がオーディオドラマ化 元日から2夜連続でラジオ特番放送も - 新刊JPニュース』のような企画があったりして、マスメディアとしてのラジオにコンテンツを配信する機会も増えてきたそうです。ラジオというメディアは普段のリーチ範囲とは異なり、例えばトラック運転手や視覚が弱い方々も話題の本が読めたということで好評だったそうです。

 私自身も良質な音声コンテンツが聴取できるといういうことは、既に拡充しきった視覚系コンテンツよりも大きいな余地があると感じています。『「歩きスマホ」を回避するためにもオーディオブックやPodcastが普及すればよいのでオススメを紹介する - 太陽がまぶしかったから』でも書きましたが、それは普段テレビを見ている人にもあてはまる文脈があります。

新しいオーディオブックの形

 オトバンクさんではネットラジオ(Podcast)の有料配信サービスを運営したり、過去にCDでリリースされたラジオドラマをネット配信しはじめたりと音声コンテンツを一手に引き受けるように拡大しています。例えば『ドラマCD 孤独のグルメのオーディオブック情報 - FeBe(フィービー)』もネット配信されるようになりました。

 昔のアニメのラジオドラマは本当に面白かったのですが、今となっては入手困難ですので、それが配信されていくのにはワクワクします。kindleで絶版漫画が配信されるのに似ているかもしれません。私の青春だった『天地無用! 魎皇鬼 OVA DVD_SET』のラジオドラマをリクエストしました。

 また『ホッテントリを朗読する『はてな村深夜便』があればよいのに - 太陽がまぶしかったから』でも書いた通り、ブログの人気記事を朗読するみたいな方向性もあると面白いというお話をしました。ユーザーの範囲が異なるし、良くも悪くも極論が多いので、オーディオブックユーザーにとっては新鮮だし、ブログユーザーにとってもオーディオブックを体験する導入になるかなと。そこでブロガーさんに喋ってもらうのはちょっと違っていて、あくまでコンテンツの質を確保しつつ、プロに朗読してもらうのが面白いじゃないかなと。2chのコピペ朗読はニコニコ動画にありますが、なかなか味わい深いです。

オーディオブックファーストの本が出てくるかもしれない

 会話の中でハックルさん*3の話が出てくるなど「はてな」っぽい話題が出たりするのも面白かったです。『「『もしドラ』ヒットの要因は人々がドラッカーを求めていたから」―『もしドラ』オーディオブック化について岩崎夏海さんに聞く(1) - 新刊JPニュース』にもある通り、もしドラは朗読される時の気持ちよさを前提に書かれていて、オーディオブック化を前提とした場合には書き方も変わってくるのかもしれないとのことです。

―「FeBe」に掲載されているコメントで、岩崎さんは「もともと朗読されることを前提に書いた」とおっしゃっていますが、それは岩崎さんなりに原点を突き詰めた結果だったというわけですね。

「まさにその通りです。それにプラスして、文章というのは朗読するとその良し悪しが判別できるんです。だから僕は、書いた文章は必ず頭の中で朗読しています。そして、ここつかえるな、とかちょっと物足りないなというように塩梅をはかって文章を直しています。だから、朗読して“これはいい感じだな”と思ったものは、良い文章になりますよね」

「『もしドラ』ヒットの要因は人々がドラッカーを求めていたから」―『もしドラ』オーディオブック化について岩崎夏海さんに聞く(1) - 新刊JPニュース「『もしドラ』ヒットの要因は人々がドラッカーを求めていたから」―『もしドラ』オーディオブック化について岩崎夏海さんに聞く(1) - 新刊JPニュース

 ケータイ小説もそうでしたが、媒体をごとの最適化があるからこそメディア変換をする時の質と範囲の広がりもあって、そこで新しい化学反応がおこるのではないかと改めて期待しています。そういったパッションを前提としながらも、そこにあるハードルをしっかりと飛び越えるためにはどうすればよいかという戦略を冷静に練られているのが印象的でした。

社内スタジオ見学

 オトバンクさんのオフィスには自社スタジオがあるので見学させて頂きました。やはりスタジオをレンタルするとなると多くのコストが掛ったりスケジュール調整が難しくなってしまいがちですが、自社で持つことでそういったことが起きないようにしているそうです。前述した社内ラジオができるのも自社スタジオの影響が大きいのだろうと思います。

 お土産にTシャツを頂きました。ありがとうございます。そんなわけで、株式会社オトバンクさんに訪問してオーディオブックについての色々なお話が聞けて楽しかったです。今後とも質の高いオーディオブックを楽しめることを期待させて頂きます。ありがとうございました。また是非お話をさせていただければと思います。

今回ご紹介したFeBeはこちら

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