太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

タコ部屋化していく社会から逃走する準備

photo by Jonathan Kos-Read

タコ部屋化する社会

 家に帰ってご飯を食べて風呂に入ったらすぐ寝る時間。7時前には出勤する必要がある。この感じを進めてもジリ貧だよねとは。今月はヤケにお金を使っていると明細を調べたら交通費とか、そのための外食による出費が多い。最低限の交通費は経費精算できるけど特急やタクシーやホテルを使えば自腹だし、強制参加の飲み会だってそう。スーツとか文房具とか鞄とか靴とかみみっちいと言われればそうだけど結構掛かってるし、酒などの嗜好品の消費量だって増える。健康を崩せば取り返せない場合もある。

 ぜんぜんレベルは違うけれど、なんだか「タコ部屋」を連想することがある。本来のタコ部屋は北海道開拓において受刑者を劣悪な環境に置いて住み込みの強制労働させたことをいうのだけど、現代においては地方の辺鄙な場所に住み込んで、工事や製造業などに低賃金で朝から晩まで従事させる仕事全般を指す。『タコ部屋から逃亡してきました : おもちゃ帝国の野望 |2chまとめブログ』なんかが有名である。どこまで創作かは分からないけれど。

社会人としてのコスト

 部屋代が給料から引かれているのはもちろん、辺鄙な場所での住み込みだから、食料や嗜好品などを主から買う必要があって、法外な価格が付いているのが通例である。1日働いて5000円もらっても、カップラーメンが1000円・酒が3000円・タバコが1000円・ガムが500円みたいな感じで手取りがほとんどなくなるどころかマイナスになるのでいつまでたっても抜け出せないし、身体が疲れ果てたり、殴られたりして終わっていく。『賭博破戒録 カイジ 1』のペリカもそうだ。

 でも、それって見栄で良いスーツを買ったり、もっといえば「社会人として」「結婚できないのか」「マンション買えないのか」「無職とか終わってる」みたいな圧力を含めて似たような構図にある人も多いのだろう。ローンや家族の顔や今後の不安が大きいから劣悪な労働を提示されても受け入れざるをえなくなっていく。僕はそういうものから逃走するために、『http://www.ikedakana.com/entry/2013/10/28/074844』をしたり、結果として縁を潰してしまったり、実家に戻ったりもした。でも、結局は暫定的にタコ部屋化を受け入れている自分もいて、なんなんだろうと忸怩たる思いを抱く。

収入が減ればタコ部屋化してしまう

 それはそうと、フリーランスの人に聞くとやっぱり業界の勉強会とか飲み会とかには積極的に出て顔を売る必要があると言われる。もちろんそれ自体が楽しい部分も多いのだろうけれど、費用対効果という観点から見ると怖くなるところもある。それに懇親会とかをギラギラとした目で捉えるようになってしまうと、楽しさや癒しの逃げ道がなくなってしまう。ブログを「隠居」したのもそれだ。俺はもう本気を出さないだけ。

 なるべく維持コストを下げるのを意識しつつも、絶対的な収入がなくなれば結局はタコ部屋化してしまう。僕の銀行口座が搾取するための剰余価値を効率的に作るのにはどうすればよいのだろうと思う。在宅はひとつの方法だと思いつつも、結局は直接話さないと進まない事が多いというのは痛感している。ふらふらした後の進路はどこがよいんだろうね。

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