太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ご飯があるとなれば蕎麦屋のコロッケもおかずとして立ち上ってくる

ご飯があるとなれば立ち上がってくる

 立ち蕎麦屋で頼む揚げ物や卵は蕎麦に乗っけてなくてはならないという固定観念に無意識のうちに縛られていた。しかし、コロッケをおかずにご飯やカレーを食べたり、かき揚げをアテにビールを呑んだってよいのだと気づいて世界が広がった。そもそも、ちゃんとした蕎麦屋で呑む時にはカマボコや天種などの具材をアテにするのを普通にやってきた事で、立ち蕎麦屋が例外というわけでもあるまい。

 『孤独のグルメ』には、酒が呑めないゴローちゃんが居酒屋で「ごはんがあるのか うん! そうかそうかそうなれば話が違う。ここに並んだ大量のおつまみがすべておかずとして立ち上がってくる」とパラダイムシフトを実感するシーンがあるのだけど、そんな気分。ご飯があるとなれば蕎麦屋のコロッケやかき揚げもおかずとして立ち上ってくる。箱根そばでは定期的にトッピング無料券を配布しているが、絶対に蕎麦の上に載せる必要はない。箱根そばのごはん(80円)にはふりかけが付くのでさらに幅が広がる。

焼酎があるとなれば立ち上がってくる

 ジョナサンの焼酎ドリンクバーもドリンクバーという既存の環境に焼酎を投下することで生まれるパラダイムシフトです。

その中でも好きなのはジョナサンの焼酎 with ドリンクバーです。490円で180mlの麦焼酎と言われると割高に感じてしまいますが、390円相当のドリンクバーが無料になります。つまり炭酸水もハーブティーもカルピスもエスプレッソまで使い放題。そうなってくると「全てのドリンクがカクテルの素材として立ち上がってくる」瞬間が味わえます。孤独のグルメでもこんなのなかった。

 そういう事は食事に限らずとも色々なところで起こりえる。角度を変えたり、組み合わせを考えていくと単独でもは不要とすら思っていたものが急に有用になったり、そこの依存関係を考える必要がなかったんだ!って事に後から気付いたり。もちろん単独の事例としては下らない話だってのは承知だけど、自分の枠をひとつ崩せた勲章として食べるふりかけ卵かけごはんは少し特別な味がしていた。

孤独のグルメ 【新装版】

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