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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

Q.「好きな作家の新刊が出る」のと「好きな作家が増える」のはどちらが嬉しいですか? A.新刊が増えるとペルソナの更新作業が必要になりますね

一問一答 一問一答-池田仮名への質問

photo by Katey Nicosia

質疑応答(ask.fmより)

好きな作家さんの新刊が出る時と、新たに素敵な作家さんに出逢えた時、どちらが嬉しいですか?

 ご質問ありがとうございます。随分と久々の回答になってしまいました。どちらが嬉しいのかと決めるのは難しいでのすが、最近は「好きな作家を増やそう」と意識していますね。

同じ著者の本ばかり買っていた

 学生時代は同じ作家の本ばかりを買っていました。立花隆、岡田斗司夫、栗本慎一郎など、今となっては「トンデモ」扱いされがちでもありますが、自分のなかに染みこんでしまっていると思います。小説であれば、京極夏彦や清涼院流水でしょうか。

 ここ最近も、内田樹とか村上春樹ばかり読んでいて、「彼ならこう書くだろう」というペルソナの行動が先に思い浮かぶんですよね。「モモレンジャーを鍛える」でも「青魔道士」でも良いのですが、どうにも特定の作家の本を読み込んで自分の中に飼い慣らしたいという「嗜好」のようなものがあるのですね。

「変わる」ことは必ずしも「改善」ではない

 そういう観点でみると、新刊が出るという事は「より精度の高いペルソナを作れる」という側面と、「ペルソナ更新作業が必要となる」という側面があります。例えば、村上春樹の小説は初期作品しか読み込んでいないのですが、自分の中に作り上げた村上春樹像とのコンフリクトに対する無意識のブレーキが働いてきたからなのかもしれません。

 「コミットメント」に踏み込んだ彼の作品群を読まないで、「ハルキスト」から「村上主義者」への転向を拒否し続けた状態で均衡していることについて、それで良いのかと思い出す事もあります。「人」に沿ってアップデートすべきなのか、「主張」に沿ってアップデートすべきなのかについて正解はありませんが、心の中に住んでもらった時点で実存とは切り離されてしまうのかもしれません。

読書なんてもっと気軽なもの

 その一方で、インターネットを介して新しい本を紹介してもらう機会が増えましたし、Kindleセールという「手段」からのアプローチで手にとってみた本が面白かったりもして、乱読派に変わってきていると思います。広く浅く色々な著者の本を読んで、気になったら深堀りするというスタイルが電子書籍によって非常に簡単になりました。

 同じ著者の本を読み続ければ、重複する主張も多くなるわけで、だからこそ身体性に取り込めるとも言えるのですが、他の著者の主張や文体と比較することでより理解できる部分もあります。そういう観点からも、「作家買い」を少し控えて「好きな作家が増える」ための計画的偶発性を意識するようにしています。以上で、ご回答になりましたでしょうか。

欲しい気持ちが成長しすぎて
愛することを忘れて
万能の君の幻を
僕の中に作ってた
いらない何も 捨ててしまおう

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