太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

実のところ「まんがで読破」でシッタカしてた名著も多い

photo by kevin dooley

「まんがで読破」のお世話になっています

 あまり言うと恥ずかしいのだけど、実のところ『まんがで読破シリーズ』でしか読んだ事のない本も多い。使える時間が限られているし、活字の内容のみから情景を思い浮かべるのが苦手なので、映像化されたり、挿絵のある方が理解が捗る。

 もちろん、漫画の中で全ての要素が網羅されているわけではないし、豊かな読書時間を自分から削りにいくのは勿体なくもあるのだけど、エッセンスを知った上で、必要であれば原著にあたる方が効率がよいし、「スキミング」ができていれば十分な事も多い。そんなときに便利な『まんがで読破シリーズ』を改めて紹介したい。

禁煙パイポの議論

 僕自身は苦労して最後まで読めなかったり、全く理解できないままでいるよりかは、漫画でも読んでいた方が「いくらかはマシ」という態度である。名著を読む手間もお金も低コスト化できる。

 こういう事を書くと、本当に良いものを知らないままなんてとか言われるのだろうけれど、名作を効率よく摂取するためのリストをメンテナンスし続けたり、買っただけで満足しているよりはいくらかマシだろうという思いもある。

 そんな「禁煙パイポ」のような話をすると両方から叩かれるのだけど、堕落した人間としては、なんだか古典的な名作を全部読めって考えるのも疲れてしまう。

 キェルケゴールの『死に至る病』は未だに原著を読めていないけれど、漫画で読むだけでもそれなりに理解できたし、『ドン・キホーテ』の原著は正直いって結構キツいのだけど漫画を読んで補助線ができていると読みやすくなる。

死に至る病 (まんがで読破)

死に至る病 (まんがで読破)

ドン・キホーテ (まんがで読破)

ドン・キホーテ (まんがで読破)

 「まんがで読破」のシリーズではないけれど、学研の「日本の歴史」シリーズにも随分とお世話になった。良くも悪くも自分の記憶に残っているのは、そういう漫画から得た知識なのである。歴史ゲームもあるか。

日本の歴史1 日本のあけぼの 原始時代

日本の歴史1 日本のあけぼの 原始時代

Skype 読書会の題材本も漫画化されている

車輪の下 (まんがで読破 MD120)

車輪の下 (まんがで読破 MD120)

  • 作者: ヘルマン・ヘッセ,バラエティ・アートワークス
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2013/01/30
  • メディア: 文庫
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 Skype 読書会の題材本も漫画化されている事が多いし、「漫画や映画からの知見もアリ」というスタンスを取っている。

1984年 (まんがで読破 MD100)

1984年 (まんがで読破 MD100)

 厳密性については原著を読んだ人の知識を使ってで検証すればよいのであって、斜め上を行く「仮説」は多い方が面白い。

ドグラ・マグラ (まんがで読破)

ドグラ・マグラ (まんがで読破)

 実際にはみんな原著を読んできてしまうのだけど、漫画でしか読んだことのない参加者を大歓迎する会もやってみたい。メディアミックスや要約文や評価が氾濫しており、原著を読む前から大きな予断が入ってしまうからこその面白さや隙の多さについて「べき論」の忌避をするのではなく「ある論」として付き合いたい。