太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

人間関係レアガチャ待望論としての有料オンラインサロン

photo by lapidim

人間関係10連ガチャ社会に疲れた

 ソーシャルメディアが発達し、趣味のマッチングや婚活などのサービスまでもが拡充した現代においては、新しい人間関係が構築できる機会が供給されやすくなり、気軽にコミュニティを渡り歩けるようになった。これは良い面も多いのだけど、「人間関係10連ガチャ」とでもいうべき心持ちになって、「ピッタリの人」が見つかるまで延々とガチャを引いたり、「もしかしたら合いそう」ぐらいの人には見向きもしないとか、ちょっとした事で連絡を断つみたいな事がしやすいという事を書いた。

 一般的なソーシャルゲームにおいては、ゲームプレイに応じて無料で溜まっていく「友情ポイント」で行える「通常ガチャ」と、お金を払うことで行える「レアガチャ」が用意されている。通常ガチャではコモンカードばかりで、稀にしかレア以上(スーパーレア・ウルトラレア等)がでないのに対して、レアガチャでは必ずレア以上が出る。

 カードのレア度合いと強さは基本的に相関するため、ガチになるほどに「札束で殴りあう」世界になっていく。例えばラブライブにおいては、絵柄が気に入ったコモンカードを最高レベルまで育てても、レアカードの初期ステータスにすら到達できないという絶対的なカースト制度が敷かれている。

人間関係レアガチャとしての有料オンラインサロン

 それらの事から連想したのが「有料オンラインサロン」である。有料オンラインサロンとは月額数千円〜数万円を払って参加可能な非公開のコミュニティスペースで、『勝間塾 勝間和代オフィシャルサイト』や『ちゅうもえの楽屋にいらっしゃい♪ - Synapse(シナプス)』などが有名である。

 このような有料サロンに参加する人々は、「このような有料サロンに参加する人々」という強いバイアスがかかるので、そのバイアスが自分にとって好ましいものなのであれば、お金を払う価値があるのだろう。そもそも「レアガチャ」は足切りによる「多様性の削減」に価値を見出しているわけであり、僕らは真に多様なメンバーなんてものは最初から望んでいなかったのかもしれない。

 逆に言えば、個人的に「婚活サイト」などに登録する気がないのは、そういうバイアスが前提になってしまうからである。とはいえ、一般的なロールモデルにとっては充分に有用なレアガチャであるから課金する人が多いのだろう。ちなみに勝間塾では結果として生徒同士の結婚が多いと勝間和代本人が書いていたりもする。「はてな婚活」は・・・どんなコミュニティであれ、この増田みたいな事をしたら絶対にアカンのだけど。

お金を払うのは「期待はずれをしたくない」とき

 僕がお金を払うのは「期待通りになってほしい」というよりも「期待はずれをしたくない」という事物についてである事が多い。安くて美味い店に当たる可能性もそれなりにあるだろうけれど、一喜一憂したくない/できない時にほどお金を積んでいる。これは、情報システムなどのビジネスに関する契約でも同じで、ただ作るだけの仕事は非常に安いが、信頼性の保証や実際に問題が起こった場合の保障内容が価格に大きく跳ねてくる。

 もちろん、「詐欺的に高いだけ」といった話はいくらでもあるし、そこの見極めは重要なのだけど、「レアガチャ」によるブレの削減が提供されている方が助かる事があるし、僕自身が提供者側になった時にも意識したい所ではある。その上で、人間関係にも「レアガチャ」が求められているのだなと。まぁ「商社合コン」「看護師合コン」みたいな話は昔からあったわけで、そこに明確な場所代のやりとりが絡むかの違いなんだろうけれど。

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