太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

町田「カレーの店アサノ」〜とてもリッチな思い出のカツカレー

町田でリッチなカツカレーを食べる

 町田に住んでいた過去がある。ミニ新宿とでも呼べるほどにチェーン店が立ち並び、ラブホテルのある一角を歩けば執拗にマッサージを勧誘される郊外の街だ。治安も微妙で、東京と神奈川の境にあることから軽犯罪をしても警察の管轄から逃れやすいなんて都市伝説まである。

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

 ともかく、僕はこの街に住んでいて、それなりに気に入っていた。何も予定がない休日は、町田のヨドバシカメラで電化製品を見て、ヴィレッジ・ヴァンガードで漫画や雑貨を漁っていた。世界堂の文房具に拘っていた時期もある。

リッチな…カレーの店アサノ

 ヴィレヴァンからの帰り道、頻繁に寄ったのが「カレーの店アサノ」だった。看板にも「リッチな…」とある通り、リッチな味わいと価格帯のカレーである。

 用事があって町田の近くにきたので、久々に訪問する。カツカレーは消費税の影響で1,450円に値上げしていた。小さな店舗に人が並ぶ。

 玉ねぎのソテーに10時間、ブイヨンに10時間、さらに煮込み、寝かしと合計4〜5日間もかけて作るというスパイシーなサラサラカレー。具には高座豚の角煮や大きめの野菜がごろごろと入っている。汗が噴き出るほどのスパイスと、それに負けない豚肉の甘みや揚げたてのカツが合わさってバクバクと食べてしまう。付け合せのぬか漬けも美味い。

 スープカレーやインドカレーとは明らかに異なる日本風のカレーでありながら、欧風カレーや家庭のカレーというわけでもなく、ここでしか食べられないリッチな味。

町田のヴィレヴァンでもカレー特集

 アサノの近くにあるヴィレヴァンにも寄っていく。相変わらず、コモディティ化されたマイノリティ。なんと言われても「サブカル」らしいサブカルチャーが好きな事には変わりがないし、その周縁にせめて消費者や紹介者として関わっていたいとも思う。

 町田のヴィレヴァンでもカレー特集をしていた。ホリエモンの刑務所カレーやダルシムのヨガフレイムカレー。青色や緑色のカレーもある。カレーにもサブカルにも僕の個人的な思い入れがMIXされているが故の独りよがりは否めないけれど、それが他者の感性や普遍的な何かとフィットする事があるのかもしれないし、「リッチな体験」はそういう所に潜んでいるのだろう。

おいしいカレーの店 首都圏版 (ぴあMOOK)

おいしいカレーの店 首都圏版 (ぴあMOOK)