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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

「Amazonで買ったDVDは空箱だけ配送してくれれば良いんだよね」

photo by Zero2Cool_DE

Amazonで買ったDVDは空箱だけ配送してくれれば良いんだよね

 このブログでもKindleセール情報を煽ってきたし、僕自身も大量に買ってきた。お買い得本をチェックするのには宝探しのような楽しさがあるし、「物理的な物を増やさない」という制約条件における購買欲求のぶつけ先になっていたのだけど、正直に言えば「買う」という行為自体が目的になってたのだと思う。

 いわゆるエリートな知人から「Amazonで買ったDVDは空箱だけ配送してくれれば良いんだよね」と言われて、当時は「なにそれ?」と答えたのだけど、そういう感覚も少しは理解できるようになってきた。最初からDVDの中身を観る時間なんて取れないことは分かっていて、それでも口座からお金が減って、何かが送られてくるという「現実」そのものに満足感を得ていたのだと思う。理解したくもなかったけれど。シュレディンガーのAmazon.co.jpボックスだ。

ビブリオマニア(猟書家)よりもビブロフィリア(愛書家)

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 現在の僕も買うペースに対して読むスピードまったく追いついていない。物理的な本は普段から存在を主張をしてくるのに、電子書籍の積ん読は認識の範疇外に置かれやすい。Kindleの蔵書数を表示させたら2502冊。Sony Readerにも1000冊近くあるし、実家の物理本も数千冊はある。お金を払ってフラグを立ててきた結果だ。

 そんなわけで、もう一生かかっても読みきれないという現実にそろそろ向かい合うべきなのだと思う。少なくとも現時点では「安くて良い本を探す」とか「必読書リストを漁る」なんてことよりも「いま持っている本を読み進める」ということにリソースを振り分けたい。ビブリオマニア(猟書家)よりもビブロフィリア(愛書家)でありたいし、本当に空箱や白紙データが送られていても気付けないのは何か間違っているのだろう。

R.O.D 【書き下ろしイラスト付】 (集英社スーパーダッシュ文庫)

R.O.D 【書き下ろしイラスト付】 (集英社スーパーダッシュ文庫)