太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

箱根温泉ぶらり途中下車の旅に行ってきました

箱根温泉ぶらり途中下車の旅に行ってきました

 2015年3月11日から14日までの間、特にプランを決めずに行き当たりばったりで放浪していたのだけど、結果として「箱根温泉旅行」または「第3新東京市聖地巡礼」をしていたのでご報告させて頂きます。南千住のドヤ街に行こうとか、蒲田のネットカフェで泊まろうという当初の思惑からズレつつも、楽しかった。

2015年3月11日 綱島〜新横浜〜関内

 捏造でも、良いマナーなら普及させればいいじゃないか、学校で教えればいいじゃないかと江戸しぐさ。かえるは熱湯から飛び出したら石に当たって死んでしまうかもしれないと志賀直哉。僕がここにやってきたのは、東京を壊滅から救うためですと村上春樹。これで誰でも騙せるさ。まだまだ楽園からかえるのは勿体無い。

 1日目は綱島温泉。「安・近・短」な旅の中で自分探しをしようと考えつつも、温泉要素は欠かせないだろうと綱島温泉温泉からスタート。持ち込みのトンカツ弁当を持ち込んでダラダラするのは楽しい。文士の療養みたいな雰囲気を出そうとしたのだけど、なかなか難しかった。

 綱島からなら横浜中華街が近いのだけど、新横浜のラーメン博物館を思い出す。ラーメンが大好きで、20年以上前から存在を知っていて、遠いわけでもないのにラーメン博物館の中に未だ入った事がない。これを機会に行かねば死ぬまで全貌を知る事ができないのではないかという気がしてくる。

 綱島温泉近くで泊まろうと思ったのだけど適当なところがないし、せっかく横浜まで出てきたのだからと、ラーメン博物館。山下公園や中華街や赤レンガ倉庫などは既に何回も行っているし、いまさら独りで行くのは心が抉られそうだったので回避。

 ドでかいハイボールを持て余しつつ、栃尾揚げの炙りを頼む。栃尾揚げとは新潟名産の分厚い油揚げで、実にうまい。「揚げたて」がない不満も吹き飛ぶ。他にも頼んで2477円。先にハイボールチャレンジをしてから、次の酒を展開すべきだったし、ここで鶏の唐揚げを食べる必然もなかった。不定値をできるだけ確定させてからコミットするのはカードゲームの基本戦略なのに、せんべろは難しい。

 そもそも一人前のこってりラーメンを食べてすぐに唐揚げやホルモン炒めなどをガッツリ食べている時点で狂っているのだけど、酔うと大食いになれる不思議。栃尾揚げはすごく美味かった。旅の開放感でツイキャスまで。

2015年3月12日 関内〜小田原〜箱根湯本〜小涌谷

 デリバリーエンジニアとして飛び乗った東海道線を乗り過ごして熱海で療養する妄想をしていた事を思い出す。一度も実行できなかったのは、良かったのか悪かったのか。

 スーパーホテル横浜の部屋が未だに謎だった。このロフトベッドはなんのためにあるんだろう。3人プランとかもあるのかな。とはいえ、普通のベッドや朝食など総じて満足度が高いホテル。

 海鮮丼がないなら刺身定食にいわしフライの追加というコンボに洒落込もうかと思ったが、本日の上刺身定食にはイカの軟骨フライが付いていくるとのこと。上刺身定食は1,500円だけど奮発しちゃう。

 魚市場食堂の刺身定食は本当に美味かった。こういう食事こそが旅の醍醐味である。限定海鮮丼も食べたかったけど、朝じゃないと難しいんだろうね。

 中でもシステムソフトの『システムソフト・アルファー 天下統一 -相剋の果て-バリューパックセレクション2000』が大好きであった。小学校時代からPC-9800を持っていたので、その手のゲームをさんざんとやっていた。三国志と戦国時代に関してのみ異様に詳しく、後の創作と混ざったニセ知識を織り交ぜて披露するという量産型のダメ学生であった。

 ちょっと、がっかりなスポットかな。「広大で堅牢な城」というイメージが強すぎた。岐阜城は山城として攻め入るのが本当に大変そうだったし、名古屋城や大阪城は華美だしと。城を歩いていると攻城戦をしている気分になる。

 かまぼこ屋がいっぱいあった。中でも「揚げたて工房 籠屋清次郎」は揚げかまぼこに串を刺して渡してくれるので食べ歩き可能。いわしを練り込んだ揚げたてのかまぼこはそりゃ美味い。

 揚げたてのかまぼこや塩辛コロッケがすごく美味い。「買い食い」に大人の悦楽がある。「麺処 彩」の鯛ラーメンを食べたかったなぁ。

 箱根温泉は一人旅に厳しくて、独りで泊まろうとしても二人分の部屋代になってしまう旅館が多かったりもするのだけど、『箱根小涌園B&Bパンシオン箱根』は一人旅歓迎。その上、楽天トラベル限定プランで3,000円という破格さだった。もちろん源泉掛け流しの温泉大浴場も付いている(入湯税として150円払う必要がある)。

 最初見た時は「※」がいっぱい付いている限定プランだとか、ひどい設備なのかと思っていたのだけど、普通に泊まれるし、温泉大浴場や朝食まで付いてくるので狐につままれたような気分だった。小涌谷駅が秘境なのかと言えば新宿から2.5時間と2,000円で行けるわけで、今どきの箱根温泉旅行ってここまでハードルが低くなっているのかと驚く。

2015年3月13日 小涌谷〜鴨宮

 温泉に1時間入って、1時間畳で休んで、また温泉に入ってと繰り返して夜になったら、B&Bで寝るという生活を続けても1日4,300円なんだよな。もちろん、食事や着替えは必要だけど。近くにファミリーマートがある。

 タイやベトナムの格安旅行をしていると、このまま現地で一生暮らしていけるんじゃないかという妄想に支配されて沼にズブズブと沈んでいくような感覚に陥る事があるようなのだけど、ここにも同じ危険性を感じる。

 そのままユネッサンで風呂に入り続ける。バイキングで食べ過ぎる。畳部屋に胡座で座り続けていると腰にくるので、あんまり座っているべきじゃなかったなと後悔。

 机のコンセントが埋まっていて、充電するのに捗らない。旅をするたびに実感してしまうのは、僕自身がホテルで休みたいと思うよりも先に、見知らぬ土地でMacやiPhoneのバッテリーが切れないように電源を補充しなければとならないという心配が勝る事だ。

 家に帰ってもよかったのだけど、小田急線で人身事故があったし、ダルくなってしまったのでもう一泊する。知らない街で適当に飲んで一泊するのも楽しい。

 これが大正解。ややカリカリになるまで炙られた豚バラチャーシューが絶品で、やきとん屋のチャーシューはアツい、ヤバい、間違いない。どちらも「焼豚」なだけに本気を出してきてる。チャーシューの脂が溶け込んだスープも美味い。ブタの脂と醤油が強い小田原ラーメンは二郎っぽいとも言われているそうだ。

 焼きとん屋のチャーシュー麺ってのは、あまり期待していなかっただけに嬉しかった。ここに泊まる必然なんて全くなかったのだけど、だからこその思い出になりやすい。鯛ラーメンを食べていたら、全日程でラーメンを食べた事になっていた。

2015年3月14日 鴨宮〜新宿

 箱根温泉旅行からそのまま新宿で開催されたツイキャスのオフ会に合流。鴨宮から新宿に行くには一旦小田原まで戻って小田急線で新宿までいく方が安い。1059円。実家から都心に出てくる時とあまり変わららないので高いのか安いのか分からなくなってくる。

 オフ会では烏龍茶が酸っぱかったり、パスタが辛かったり、リゾットが塩っぱかったりしたけれど、老若男女で初めて会う人、何度も会う人達がいて楽しかった。旅の疲れとヒーリング音楽にやられて寝落ちしたりもしつつ。

 そんなわけで、ノープランのまま始めた3泊4日の旅に色々と詰め込んで面白い旅ができた。箱根温泉は思っていたよりも安くて近くて、突発でも行きやすい場所なのだと改めて感じます。また機会を見つけて旅にでたいですね。

るるぶ箱根’15?’16 (るるぶ情報版(国内))

るるぶ箱根’15?’16 (るるぶ情報版(国内))