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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

「はてなブログのSEOが一番強い」という都市伝説についての経緯と雑感

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はてなブログのSEO最強伝説

googleで「ブログ」で検索すると14番目。

 僕のパーソナライズ検索だと3位。「はてなブログのSEOが一番強い」といった話がまことしやかに言われがちだが、実際には「どうなの?」という話があった。はてながSEOに強いという話は、2013年4月9日にSEOサービスを提供する株式会社so.laのCEOである辻正浩氏(id:t-w-o)による、はてなブログ開発ブログの寄稿記事から生まれたものであると推測される。辻氏ははてなブログのSEOアドバイザーである。

数ある無料ブログの中で、はてなブログはSEO面で最強だと考えています。

そもそも「無料ブログのSEO」で重要なことは何でしょう? 「ブログ」を検索したときにサービスのトップページが上位にいることでしょうか? 違いますよね。あくまで、サービスを使っているユーザーの文章が、検索エンジンを通してより多くの人に届くようになっていることです。

 正確には「数ある無料ブログの中で」はSEO最強であるという趣旨の発言なのだけど、奇しくも、WordPress&独自ドメイン vs レンタルブログの文脈に取り込まれる過程で、はてなブログ最強説がまことしやかに色々なブログに書かれるようになった。バズった時に403にならないってのも大きいんだけど。

非専門家が数撃ちゃあたるSEOを語る時代

 アフィリエイト業界から、はてなブログに移ってきた人々が増えたのが2013年の中頃ぐらいからで、個人運営のはてなブログのマネタイズ指向やSEO指向が隆盛になったのが2014年の3月ぐらいからかな。この辺りから非専門家による床屋SEO談義が増えていたので、先の発言が形を変えて伝搬していく下地ができあがっていたと思われる。はてなスターSEOスパム説とかもあったなぁ。僕自身もニワカの非専門家だけど。

 ただし、アフィリエイター畑の人々は「暫定的に発生した穴」を狙うのも仕事であって、「客観的な正しさ」を確定させることよりも、個人の実感ベースで「正しいかもしれない」ことに対して高速にPDCAを回していかないと儲け時を逃してしまう。そこには一時的には本当に正しかったこともあれば、偶然にすぎないこともある。もちろん現時点で未だに正しいこともある。

 大げさなノウハウ開示や危機煽りはそれだけで一定以上の需要もあるし、結果としていい加減な都市伝説が流布されたり、サイトを飛ばしたり(Googleからのペナルティ)もしがちであるが、何度も投げたボールのうちのひとつが大当たりすればよいわけで、何を目的にするかによって手段への態度は異なる。

個人ブログにとってよいSEOとは?

 何の因果か、先の寄稿記事にも「『ブログ』を検索したときにサービスのトップページが上位にいる重要性が低い」といった趣旨の文章もあり、id:orangestar 氏の行動を先回りしている。さまざまなプレイヤーが同居している無料ブログに適したSEOにおいてはは、個々のキーワード的な特徴を持った記事が含まれるカテゴリや文字列が正しい構造で素早くインデックス化されること、それに加えて質の高い被リンクが重要な要素となる。

 そのように考えると素人が独自サーバーで好き勝手なHTMLで書くのに比べたら勝手に構造化してくれるし、更新情報が素早く伝わる仕組みもある。新規ドメインやスパムが多いサービスに比べたらドメインの信頼性も高いし、はてなブックマークやはてなブログ本体からの内部リンクなどの複雑なリンクを張り巡らせることができる。

 はてなブックマークTwitter連動→Twitterまとめサイトのロンダリングであったり、キュレーションサイトのクローリング対象化による被リンク獲得も起こりやすい。初期には、はてなブックマークやはてなブログの5種類の別ドメインが自演外部リンクとして作用していた効果もあったと思われる。

素人がなにも考えないでやるよりはよい結果になる可能性が高い

 パンくずリストも認識できるようにさせた。個々の記事に対して手動でやるとなれば大変な手間が掛かったり、正しい知識が必要なことについても、自動的に良い具合に変換してクローラーに伝えてくれるのが個人向けレンタルブログの強みである。

 まとめると、ちゃんと作られたブログエンジンを通すことで素人がなにも考えないでやるよりはよい結果になる可能性が高いという前提のなかで、大げさなノウハウを書いたり、間違っていようが突っ走るのが仕事みたいな人もいるので、結果として最強伝説が残りやすい状況にある。色々な立場や考え方があるのは前提として、「盲信をしない」という態度が必要なのだと思う。

最強伝説 黒沢 1

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