太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

鎌倉・江ノ島・熱海旅行記〜海と温泉とシラスづくし

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鎌倉・江ノ島・熱海に行ってきました

 2015年8月19日〜21日の二泊三日で鎌倉・江ノ島・熱海を巡る旅をしてきた。安・近・短を地で行くような場所だけど、長い移動には疲れた。熱海に行ったのは初めてで、そのしなびた感じが良かった。前回は箱根だったので近場の温泉しばりになっている。

 旅行中に起こったことをちょくちょくと書いていたので、まとめておこう。

旅のはじまり

 昔から、サウナで限界まで我慢してから水風呂に入ったり、過労状態に持ちこんでから怠惰な週末を迎えたり、マッサージの前に無茶な作業を入れ込むようなところがあったのだけど、ドラクエでいうところの「ベホマ」を期待してしまうのだろう。ベホマとは単体を全回復する魔法で、瀕死になっていようがダメージをうけてなかろうが消費MPは変わらない。

 よって、消費MPあたりの回復量という観点からすると「ベホマを唱える前のダメージが大きいほうがコストパフォーマンスがよい」という計算が成立する。

 デジタルデトックスの前にデジタル成分を貯めておこうという本末転倒さ。結局のところで、そこまではデジタルデトックスできていないけど、隙間なく予定やタスクが埋まってしまう感じが一旦はリセットされたかな。

 旅の恥はかきすてと言うけど、恥よりも荷物を預けて観光地を手ぶらで歩きまわる方が楽しい。普段の旅行なら先にホテルにチェックインして荷物を置いてから観光地に戻ることが多いのだけど、近場や移動しながらの旅だとその手が使えないので、観光協会で確実に手荷物が預けられるのはありがたい。

 観光時に手荷物を預けられるのは重要。重い荷物を持っているとどうしてもテンションが下がってしまう。

鎌倉でしらす丼と古都探訪と海

しらす丼、豚汁、漬物。ここの釜揚げしらす丼は醤油をかけずに梅肉で食べる。生しらす丼にはなかった趣向だ。こうして食べてみると生しらす丼とはまた別の魅力が感じられた。ひとつひとつのしらすが大きいし、梅の酸味と炊かれたしらすの旨味がご飯を進ませる。豚汁も嬉しいし、トータルでの満足度が非常に高い。

 当日の海が時化ていたので生しらすが食べられず、釜揚げしらす丼になった。これはこれで結構うまかったけど、生しらすへの執着が3日目のしらすづくしにつながったのだろう。

 泳いでいる人もいたけど、大抵の大人は裸足でちょんと入っているだけ。そりゃ泳ぎたい気分もあるけど、足だけで感じる海もまた乙だ。ちょうどよい水温。波にさらわれていく砂を足の裏で感じる。

 海といえば泳ぐ場所ではなくて、足だけでつかるものになったなと。

 見た目もグロテスクで好色的であることから、デビルフィッシュと呼ばれており、クトゥルフ神話における邪神の造形にも影響していると思われる。そんな生物をまるごとせんべいに封じこめて大仏の前で食べ歩くというのは、なかなか冒涜的で楽しい。

 本当にたこを丸焼きにしているせんべいの製造工程をみると、ちょっとくるものがある。

 肩の後ろあたりの出窓が開いてバーニアみたいになってる。大仏が液体人間によって動く巨大ロボットだという話は『ライブ・ア・ライブ』の島本和彦パートか。隠呼大仏。

 鎌倉大仏なんてもう見飽きたと思っていたのだけど、後ろや側面に注目するとまた違う雰囲気だった。

 スターバックス鎌倉御成町店では藤棚とプールが眺められるテラス席が人気。コーヒーを買う前に席に案内してもらえる。通常のスターバックスよりもホスピタリティが高い気がする。

 プールにはられた水の動きを眺めながらゆっくりと飲むコーヒーが沁みる。

海と温泉とラーメンしかない熱海

 ホテルは夕飯なしで予約。地魚が美味い居酒屋がひしめき合ってるのだろうとタカをくくっていたが、ぱっとした店がない。

 熱海に移動。さぞかし地魚を出す店がひしめき合っているのかと思えば中華屋とラーメン屋ばかり。海と温泉があるのに商業施設があんまりないというアンバランスさがよいのかもしれない。

気付いたら結構な金額になっていたけど、まぁ観光地価格。ご当地料理屋の不毛地帯で確かなご馳走を食べられたのでよしとしよう。とろっとろな金目鯛やアワビのようなサザエ。キンメチャーハンも良かった。さぁ、熱海温泉が待っている。

 そんななかでも見つけたごっつお屋まーる。金目鯛の煮付けが本当にうまかった。残存者利益というか、競争相手が少ないからこそ、ちょっと高いけど美味いという店が成り立つのだろうとは思う。

 熱海のごっつお屋まーるで腹いっぱい食べたので、あとは温泉につかって寝るだけ。いい塩梅だったのだけど、温泉あがりの晩酌を求めてしまう悲しい性。観光地価格だったので地酒を十分に飲めていなかったというのも正直あるし、帰り道にファミリーマートがあったのもいけない。

 ついつい温泉上がりの晩酌をしたくなってしまう。観光地やお祭りに居合わせるとコンビニの価格ってなんて良心的なのだろうと相対的に思ってしまう現象。

二日目の頽廃

 ビジネスホテルの朝食バイキングには朝食バイキングの嬉しさがあるのだけど、特別感が味わいにくい。やっぱり地元の食事を期待しているわけで、旅館の朝に出る焼き魚定食には朝食バイキングでは満たせない魅力があるなと。

 朝ごはんがうまかった。同じ宿に二泊したのだけど、翌朝の金目鯛の干物もうまかった。

 早速入店した海王のさざえコロッケ定食は売り切れ。ならばと頼んだシラス丼や干物定食もできないという。熱海まできて肉野菜炒めや麻婆豆腐を食べても仕方がないので、エビチリ定食(850円)を注文。せめてもの海鮮要素。

 熱海は本当に料理不毛地帯なのだと思う。普通にうまかったけど、そういうのは求めてないからって店が多い。

 秘宝館の中は撮影禁止。ポスターとかは撮影できるけどGoogleを恐れるブロガーになってしまった。

 熱海のくたびれた街の感じがよい。完全に廃れてしまったころに比べたら盛り返しているみたいだけど、ところどころが古い。秘宝館は死ぬほどくだらなかったけれど、それはそれで。二日目は本当になんにもしてないな。

 おい見てみろよ、幸せそうな顔してるだろ? このモニュメントは熱海在住の彫刻家である三澤憲司氏の作とのこと。三澤憲司と言えば、慶応義塾大学の「ぎんたま」や大崎駅のモニュメントなどを手がけ、第一回国際彫刻コンクール賞の受賞者でもある。

 三日目。熱海という街にずっといるとなれば退屈なのに、細かいところが面白い。

江ノ島でしらすづくし

 テーブル席から海が見えるとな。流石に今回は遠慮したけど、海を見ながらの吉野家にも贅沢感があるのかもしれない。地元民が日常として消費できるというか。

 江ノ島に移動して海の見える吉野家を発見。熱海のしなびた感じとはうってかわってキラキラしている。

 そして生しらす沖漬。沖漬けとは海産物を生のまま醤油に漬け込んだ食べ物。イカの沖漬けは食べたことがあったが、生しらすの沖漬けは初めて。ねっとり感とプチプチ感。じゅわっと広がる磯の香り。沖漬けにすると生しらすとも異なる深みのある味わいとなる。

 鎌倉で生しらすが食べられなかったので、しらすや腰越漁港前店でリベンジ。しらす、しらす、しらす。観光地料理ってこうじゃなきゃね。

 柵で囲まれていない線路兼道路に車と電車が一緒に走る奇妙な光景。路面全部が踏切だと思えばよいのかもしれない。江ノ島のコインロッカーはやけに混んでいたので預けられず。重い荷物を持ちながらの観光となった。

 江ノ電のシュールさ。荷物が預けられないまま歩きまわるのは結構たいへんだった。ホテルに預けるようなスケジュールのがよいのかもしれない。

 400円なのにコーンは提供されない。写真からはよくわからないかもしれないが、しらすの黒々とした眼がアイスの中から光っている。いかにも生き物が入ってるという感じががちょっとグロい。稚魚というより虫的なものを想像してしまう。

 最後もしらす。締まらないままで終わる旅もよい。特急電車を使わなくても2時間ちょっとでいける場所。箱根もそうだったけど、あんまり非日常を求めすぎずにいってもよいのかもしれないな。

るるぶ箱根 熱海 湯河原 小田原 (国内シリーズ)

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