太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

SIer を卒業して辛いのは健保寿司のカウンターにひとりで座れなくなること

photo by Roberto Maxwell

IT健保最大の福利厚生が使えなくなる

 SIer を辞めた影響として、もっとも大きいのは「関東ITソフトウェア健康保険組合」の健保会館で運営されている「鮨一新」(通称:健保寿司)に行けなくなることである。普通の店なら2万円ぐらい取られそうな寿司懐石が5,400円で提供される知る人ぞ知る名店であり、「IT健保最大の福利厚生」とまで言われている。

IT健保(関東ITソフトウェア健康保険組合)最大の福利厚生と言っても過言では無い、鮨 一新。銀座の「かねさか(ミシュラン2ツ星)」の隠れ支店なわけですが、そのクオリティがどんどん向上している気がするのは僕だけでしょうか。

 人生の節目には健保寿司があったし、本格的な寿司屋のカウンターは「鮨一新」でしか経験した事がない。退職に伴ってIT健保の保険証を返すと、他の被保険者の同伴でないと入店できないし、値段も高くなる。もうカウンターにひとりで座ることはできないのだ。

IT健保というギルドを脱退する

 思えば、3240円でフカヒレの姿煮入りのコースが食べられる「桜華楼」(通称:健保中華)もデートや同業者との懇親会に利用してきたし、IT業界に属していると「あの店」という共通認識ができやすい。

 国民皆保険の時代なので、誰もがなんらかの社会保険に属しているのだけど、会社や職業によって健保組合が変わってくる。定番の福利厚生や健康診断設備などによる共通文化もあって、ある種の「ギルド」のような役割もあるのかもしれない。

 今後はIT業界ではない場所で働く予定なので、加入する健保組合も変わってくる。考えてみれば当たり前の事だし、そちらには別の福利厚生があるのだろうけれど、IT健保寿司のカウンターにひとりで座れなくなるという事実に大きな喪失感のようなものを感じた。

女ひとり寿司 (幻冬舎文庫)

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