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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

レンタルビデオ屋のホラー映画棚化していく『孤独のグルメ』

『◯◯のグルメ』って漫画増えすぎィ!

 『孤独のグルメ』のドラマ化やリバイバルヒットを契機に、二匹目・三匹目のドジョウを狙う作品が増殖し続けている。『荒野のグルメ』や『野武士のグルメ』など、原作者の久住昌之が絡んでいるものは、まぁよしとして、その手を離れた作品も多い。

怒りのグルメ

怒りのグルメ

 例えば『怒りのグルメ』は『荒野のグルメ』の作画担当である土山しげるが話も作っている。もともと『喰いしん坊!』や『極道めし』などの面白いグルメ漫画を描いている人なのだけど、やる気がないのか2chの揶揄を読んでるみたいな内容で残念。

◯◯・オブ・ザ・デッド化する『孤独のグルメ』

 さらには、『荒野のグルメ』っぽさを残しながら原作者不在の『〆のグルメ』まで連載開始。『ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)』の特殊メイクを担当したトム・サビーニが出演しているから正統な続編だと主張していた超駄作こと『チルドレン・オブ・デッド』みたいな展開で、それは流石にどうかと。『夜勤のグルメ』という全く系統から外れる作者の作品もある。

夜勤のグルメ?警備員は食事がお好き?

夜勤のグルメ?警備員は食事がお好き?

 ホラー映画史において『バタリアン』が『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続編ってのはむしろグッと来るのだけど、全然関係ない映画までゾンビが出てるだけで『◯◯・オブ・ザ・デッド』というタイトルか付けられたり、『サイレン』『サイレント』『サイレン島』みたいに全然関係ない映画が同じようなパッケージで並ぶ奇跡の数珠繋ぎもある。

続編と増殖はジャンル化の証だけど

 そもそも本家だってドラマはシーズン5まで続いているし、1巻完結が良かった漫画も2巻がでてしまった。5まで続いた映画の全部が面白いってのはまずないし、だんだんと神通力や威信値が下がっていく。

 一冊の異色漫画からここまで増殖した『◯◯のグルメ』を見かけると深夜に入ったレンタルビデオ屋のホラー棚を漁ってるみたいで「そういうのがいいんだ」って言いたくなる気分と、しゃぶられてんなぁという寂しさが同居する。ジャンル化しちゃうと、ひとりで豊かでってわけにはいかないんだなと。

孤独のグルメ2

孤独のグルメ2