太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

中目黒「光明泉」〜明るく清潔な銭湯でサウナ・水風呂・露天休憩・炭酸泉

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銭湯サウナの世界

 ここ最近は仕事帰りに呑みにいく感覚で、光明泉に行くのが癒やしになっている。中目黒駅から3分の線路沿い。『 その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(3) (ワイドKC)』で麒麟の川島が紹介していたのがきっかけ。

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 入浴料460円とサウナ(タオル付き)200円で都合660円。都内のサウナ施設は安いところでも1,200円はするから破格なのだけど、これは銭湯サウナであることが関わっている。

 公衆浴場には公衆浴場法で定義された「普通公衆浴場」と「その他の公衆浴場」がある。いわゆる銭湯は「普通公衆浴場」と定義され、地域の保健衛生向上の観点から各都道府県で上限料金が定められている。サウナについては上限がないものの安価な追加料金で入れることが多い。それでもタオル付き200円はすごい。毎日通える値段である。

露天休憩の魔力

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 ビルの2階にある入り口に入ると明るく清潔な店内にテンションがあがる。2014年3月に全面改装されたそう。脱衣所も浴室も白い壁が明るさを際立たせて、銭湯らしからぬ雰囲気。タイル絵は現代芸術家による幻想的な太陽。光明泉という名前にも合っている。

 頭と身体を洗ってサウナに入ると、85度で湿度高め。サウナストーブを男湯側と女湯側で共用している合理的な構造。ベンチの下段は体感75度程度で無限に入っていられそう。じんわりと汗をかく。水風呂は19度だがバイブラがあるので体感は低め。透明な水が嬉しい。ただし、2人しか入れないので使ってないことを確認してからサウナを出たい。

 交互浴を繰り返してから水風呂でしっかり身体を冷やして3階の露天風呂。邪魔にならないよう露天風呂の壁側ヘリに座って目をとじる。露天風呂の部屋には爽やかな風が通り、電車の音と水の音が混じり合う。身体がじんわり痺れて、閉じた眼にフラッシュ。「一本!」と言いたくなるように「ととのった!」という満足感。露天の外気浴には魔物が住む。

コンパクトなスーパー銭湯

 ととのったら高濃度炭酸泉で身体を休める。37度という不感湯ぎりぎりの温度でいくらでもはいっていられる。炭酸泉が血管をひらいて疲労回復や肩こり解消の効果があるとのこと。次に熱めの人工ラドン温泉。ラジウムラドンを含んで関節痛や神経痛に効用がある。

 高濃度炭酸泉といい人工ラドン温泉といいスーパー銭湯なみの設備をコンパクトな銭湯内にぎゅぎゅっと詰め込んでいる。そのコンパクトさが楽しいけど混み始めるとしんどくなってくるので、長居は禁物なのだけど、炭酸泉から出たくなくなってしまう感覚。脱衣所は天井エアコンの空調が効いていて熱くなった身体に気持ちいい。身体もすぐに乾く。

街全体がアフターサウナの帰り道

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 ごはんが食べられるような休憩所はないので風呂から出たら帰るのだけど、すぐ近くにコンビニがある。のんある気分で健康優良児。

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 恵比寿駅までの道のりにちょい呑み業態の日高屋。ここに寄るもよし。街全体がアフターサウナを支援する。

 ハレの日のサウナセンター大泉も素晴らしいけど毎日いけるものではない。日常としての銭湯サウナが僕を支えてくれている。