太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

高田馬場『米とサーカス』〜獣肉ステーキとサソリネギマと金魚酎

米とサーカス

 米とサーカスは獣肉料理を中心とした居酒屋。

 野鳥や鹿などのシビエ料理を食べたいと思いながらも、なかなか機会がなかった。

 本日のオススメ。期待通りの獣肉カーニバル。カンパチなどの普通メニューもあり。

金魚酎で殺菌準備

 金魚酎で乾杯。ぱっと見では本当に金魚が泳いでいるよう見えるのだけど実際には唐辛子。焼酎に唐辛子エキスが溶け出して舐めるだけでも汗がでてくる。なにを食べても殺菌できそう。

 莫久来(ホヤとコノワタの塩辛)をつまみながら料理を待つ。

 昆虫食フェアとか。そういう会じゃないから!と言いつつ、Twitterにあげるための料理を頼んでしまう各位。

様々な野生獣肉を喰らう

 カンガルーのタタキはさっぱりとしたローストビーフっぽい。癖が強いという先入観があったのだけど、かなり食べやすい。

 カエルの皮の炙り。腹の部分はサクサクしていて普通に美味いのだけど、背中部分は固くて味がしないので竹皮とか和紙を噛んでいるような気分になる。カエル革財布が作れるのも納得。中華屋で食べたカエルの脚は美味かったのだけどメニューに存在しない謎。

 ワニの天麩羅。鶏肉と白身魚の中間のような味。ちょっと水っぽいけど普通に美味い。餓狼伝説ジョー・ヒガシの好物。

 鹿肉のステーキ。明らかに「肉」を食べているって感じなのに牛、豚、馬、鶏のどれにも似ておらず、鹿肉味は鹿肉味としか表現のしようがない。これまで甘辛く煮たのしか食べたことがなくてあまり印象がなかったので味の違いに驚いた。肉食がタブだーだった江戸時代から「薬食い」をされてきた歴史もあって、滋養強壮に効くとのこと。

ゲテモノゾーンもレモンサワーがあれば無敵

 普通に美味い獣肉を食べていたのに登場するサソリ。なぜネギマ!? 足や尻尾はパリパリして普通に美味いんだけど、腹部分の違和感。もそっとした食感と土臭い味が噛み続けることを拒否する。サソリと言えば、ダンジョン飯や「ドラキーの翼と大サソリの甲羅の酒蒸し」を思い起こす。

 レモンサワーで飲み込んだけど、負けた気がする。

 山羊のキンタマ。脂の塊という感じで悪くないけど、想像を含めて好んで食べたい感じではない。他の人たちは美味い美味いと食べていたので、好みの問題か。レモンサワーで脂を洗い流す。レモンサワーのさっぱり感があれば無敵。

 ものすごい臭いを放つにんにく酒。一口で胸焼けと胃もたれを引き起こすアリシンを感じる。家系ラーメン早死に三段活用ニンニクマシマシなんて眼じゃない早死に感。滋養強壮酒で余計に消耗する問題。結局のところで金魚酎やにんにく酒などの植物性リキュールのが虫や獣よりも刺激が強くなってしまった。

 そんなわけで、獣肉やら虫やら不思議な酒を呑むのには米とサーカスがオススメ。今度はワインで野鳥系を攻めたいな。