太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

本当に好きになった相手のSNSアカウントはブロックしてからが本番

photo by dadblunders

気になる相手のSNSは知らぬが仏

前に記事で、婚活相手のSNSを特定するのが趣味とか書いたことあるけどお付き合いする人はまた別だ。

そのパンドラの箱を開けた瞬間、嫉妬、嫉妬、shitが込み上げ自信を失くしてしまうからだ

友達とのやりとりや過去の写真を見て
こんな可愛い女友達ばかり…私なんて地味で不細工なのにいいのかな…とか
この女友達、昔何かあったんじゃないの〜?などひとりひとりを疑いにかけ
一人疑心暗鬼に陥り、なんかギスギスしてしまう

 読みました〜。ほんとそれ! 僕自身もSNSの特定をしちゃう事があるのだけど、それはあくまで本格的にやりとりをする前の段階の話あだ。やりとりをしはじめて、気になってきてからインターネット上で様々な情報が取得できてしまうと、書かれた内容のひとつひとつに心がざわつくようになってしまうし、読まれてる方も気まずい。

 ブログは基本的に全記事を読んだ方がよいですが、初期の記事の方が重要だったりしますね。ソーシャルメディアの全内容を把握するのは流石に難しいのですが、直近の30日分ぐらいを読んでみると、なんとなく興味範囲や脈の有無や地雷性の把握などができます。その上で趣味や読んでいる本などについてある程度の会話ができるぐらいに進研ゼミをしておきます。

 このブログやTwitterにも創作が多々含まれているわけだし、相手が書く事だって、どこまでが本気で、どこまでが露悪的なネタなのかすら分からない情報なのに、すごくセンシティブになってしまいがちだ。「他人」の距離感なら全然気にならないのに。

 本気で気になり始めたら「儀礼的無関心」が必要になってくるのだろう。本来の「儀礼的無関心」は「知らない人には興味を持たないのが礼儀」といった意味なのだけど、SNSが発達した現代においては「知っている人にこそ過度な興味を持たないのが礼儀だし、自分を守る事にもなる」といった意味合いに変化しているように感じる。おとなのネット作法だ。

むしろブロックしてからが本番

 なので、気になってしまうSNSアカウントはブロックしたり、ミュートしたり、アプリを消したりして視界に入らないようにしておいた方が精神衛生にとっては安全である。その上で「敢えてのブロックをする事で進展する恋もある」と岡田育氏が書いている。

 百選練磨の恋愛手練として知られる既婚先輩女子から「一度blockすれば?」と言われ、大変な衝撃を受けた。
 本当に何とも思われていないなら、そのまま友情すら立ち消える。もし脈があるなら「ねぇ、どうして俺をblockしたの? SMSなんかやめてさ、六本木で会おうよ」という流れに持ち込める。

『久谷女子便り 総集編【金】』

 100回のリプライよりも1回の六本木。実際にブロックされてしまうと「なんか迷惑だったかな……」と反省してフェイドアウトしちゃうだろうし、僕がブロックしたところで気づかれもしないんだろうけれど、既にある程度の関係性が出来ていればうまくいく可能性はなきにもあらずだから、はっきりもっと勇敢になりたい。岡田育氏自身も「実践できなかった」と本文中に書いているけれど。

 仮に、そのまま付き合う事になってもブロックは解除しないままの方が長続きするような気もする。インターネット上の不特定多数に読まれるように調整された文章に対して、いちいち当事者意識を持つと毒になってしまう。そんなわけで、本当に好きになった相手のSNSアカウントはブロックしてからが本番なのだろう。知らんけど。

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