太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

飲んだ後は博多ラーメン丸金で真夜中の全部載せラーメンをしたくなる問題

飲み会の後に豚骨ラーメンが食べたくなる

 飲み会から解放されるとひとりで豚骨ラーメンが食べたくなる。すでに飲んだり食べたりしているし、後は寝るだけってわかっているのに食べたくなってしまう。特に不満がなくてもだ。

 帰り道に遅くまでやっているラーメン屋があるのもいけない。21時ぐらいで閉店するラーメン屋に憤慨したこともあったけれど、それはそれで正しいのだと思う。22時を超えたら飲んだ後と思わしき客ばかりで賑わっている。自分を棚にあげつつ少しガラが悪い。

いっさいがっさい忘れよう

 普段はベーシックな豚骨ラーメンを頼むのだけど、どうにも替え玉をしたくなる。替え玉までしたら糖質的にもヤバイという酔っぱらいなりの理屈で「いっさいがっさい」という全部載せを頼んでいた。「下手の考え休むに似たり」ってのはポジティブな解釈で、「下手の考え休むよりも害悪」ってのが実情である。躁状態で致命的なことをやらかすなら、鬱状態で寝ていた方がマシ。

 写真というやつは厄介で、僕が全部載せを食べたという事実を残している。いっさいがっさいを忘れるために食べたラーメンのいっさいがっさいを記録しているライフログの矛盾。

濃厚ダブルとんこつラーメンもよかったな。

 流石に、これだけのチャーシューやら卵やらを食べたあとの替え玉はしていないって事は覚えている。はっきりわかんだね。

 濃厚ダブルとんこつラーメンなんてのもあったようで、これならスープだけでも満足できたのかもしれないな。ともかく、僕は飲んだ後は真夜中ラーメンがしたくなって、その記録を後から見返して後悔しがちなのだけど、ラーメンぐらいで済んでいるという話ではあるのかもしれない。

 そもそも真夜中ラーメンには安全に痛い自傷という側面もあって、こころが満たされない状態を物理的な満腹感で代替することで致命的な何かを避けてきたのかもしれないと思う。なんてことはともかくとして、飲み会の帰り道に目にするラーメン屋があるのは良いのか悪いのか。

今度こそ特濃ダブルとんこつラーメン

  再訪。前述の通りに丸金ラーメンでは頼んだ後に「濃厚ダブルとんこつラーメン」に気付いて後悔の残るラーメング(造語)をしてしまった。今宵は待ち待った泥酔チャンス。明日も休みだからお腹の調子が悪くなっても大丈夫。社会人になってからは、頽廃も計画に織り込まれている。

 席につくなり、特濃ダブルとんこつを注文。デフォルトの豚骨ラーメンが650円なので50円増し。注文してから気づく特濃ダブルとんこつ醤油ラーメン850円の存在。

塩気が少なくて乳化度合いがつよいスープ

 辛子にんにくが付いてくるので、この時点で50円増しは回収できる。

 スープはトロトロに乳化しており、膜すら感じられる。確かに濃厚な旨味を感じる。その一方で塩気は少なく、辛子にんにくがないとラーメンのスープとしては物足りないかもしれない。

 替え玉についてくるカエシを入れて調度良い。

 替え玉後は紅しょうがやニンニクやカエシを増やしてジャンクに頂く。替え玉をした上に特濃ダブルとんこつラーメンを飲み干すなんて身体に悪すぎだけど、酒もラーメンも身体に悪いから楽しいという側面がある。

 会計をしようとしたら「限定20食の特濃ラーメン」の文字。これは特濃ダブルとんこつラーメンとは別物なのか? そして特濃ダブルとんこつ醤油ラーメン850円の存在。進行していく人類頽廃計画。謎が謎を呼びながら胃袋に投下される豚骨スープ。さーて次回も特濃サービスしちゃ……という妄想が捗る25時。ホワイトベルグをもう一本買って帰ろう。