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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

乱読期に入ってる時ほど、確証バイアスには気をつけた方がよい

photo by Sunciti _ Sundaram's Images + Messages

今週のお題「読書の夏」

 連続日帰り出張から一旦は開放されてゆとりが出来たので読書が捗る。通勤経路や家でも頭が働くかという問題は僕にとって非常に大きい。『キンドル買った』にもあったけど、『Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi』は持ち歩きが楽だ。読んだのは以下の本なのだけど、どれも「働き方論」に近くて、そういう文章を欲している時期なのだろうと思う。自身の状態によって読む本を選んでいるのは明白である。

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?

金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?

ネットのバカ(新潮新書)

ネットのバカ(新潮新書)

 こういう本のエッセンスとしては以前から読んだり、考えてた事の繰り返しなのでで、あまり読む意味がない・・・と思ってしまう自分が危険な状態にある事を認識したほうが良いと思った。実際的にそういう側面もあるのだけど、都合の悪い情報をシャットアウトして、持論を強化するような部分ばかり読み込んでいる側面もあるという事である。確証バイアスというやつだ。

確証バイアス

 確証バイアスとは自身の先入観に基づいて何かを観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、先入観を強化するという現象である。そもそもタイトルや出自において、自身の先入観にマッチする本ばかりを選んでいるのにもかわらず、それらが同じような事を書いていれば、その「偏り」への幻想強度が上がる。SNSや購読ブログでも同じような事が起こる。

 もちろん、ほとんどの人生相談や情報収集は「背中を押してほしい」であるわけだし、確証バイアスは確証バイアスで一定の運動量を発生させる。しかし、あまりに客観性からズレた事はビジネスになりにくいという事も意識する必要がある。逆に言えば間主観にすぎない事であっても相応のボリュームがあるなら、その幻想に「しらけつつのる」事にやぶさかでないし、仕事と関係ない事であれば幻想殺しの必要はないのかもしれない。

 必要なのは「印象ではなく統計であり、自己言及ではなく物理行動である」というクライテリアを見誤らないようにしつつも、ビジネスポルノはビジネスポルノで摂取すればよい。正当な方法で物理的な生活費を賄える収入や資産などが確保できるのなら、自身の幸福感や満足感をどこにおくかは大した問題ではないのだろう。どうせなら「選んでよかった」と思えるものがよい。もちろん、いやなことを我慢するのも現状追認バイアスなわけで、ドリームキラーを正しいと思う態度も誤りである。結局は自身の偏見と寄り添いつつも限定合理性の中で判断するしかないのだ。

自分では気づかない、ココロの盲点

自分では気づかない、ココロの盲点

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