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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

iPhone版Kindleの『新耳袋』で「怪談千物語」をしながら活字休憩

『新耳袋合本版』

 新耳袋とは実話風の短編怪談が1冊につき99篇収録されている書籍です。木原浩勝氏のドライな文体と因果関係や解釈を介さない「オチなし」感が不思議な中毒性を持ちます。かなりの人気になっていたので、タイトルぐらいは聞いた事がある人も多いでしょう。

 この『新耳袋』なのだけど、Kindleで5冊分をまとめた合本版が2冊でていて、合計990篇の怪談が読めるようになっています。ライトノベルの合本版なども出ているですが、「怪談990篇」という物量に圧倒されます。もともと1冊に99篇入っているのは「怪談百物語」で本当に100篇を話してしてまうと怪異が起こるので99篇で止めておくところからなので、「怪談千物語」ですね。『千夜一夜物語』みたいですが。

【合本版】新耳袋 第一夜?五夜 現代百物語 (角川文庫)

【合本版】新耳袋 第一夜?五夜 現代百物語 (角川文庫)

【合本版】新耳袋 第六夜?十夜 現代百物語 (角川文庫)

【合本版】新耳袋 第六夜?十夜 現代百物語 (角川文庫)

iPhone版Kindleで活字休憩

 ところで、KindleはiPhoneやAndroidなどのスマートフォンを使っても読む事がができるのですが、ちょっとしたスキマ時間で読むのに『新耳袋』のさっと読める文章量がちょうど良いです。数分で1篇を読みきれるので満足感が得られやすいんですよね。

 

 これまではスキマ時間にiPhoneを覗くと、はてなブログやTwitterなどを読みがちだったのですが、『新耳袋』を読み進めていくというのもなかなか乙です。タバコ休憩がよいなら「活字休憩」をしたいですしね。仕事でイラッとしても怖い話でほっこりして、また仕事に集中できますから。

 有意性中毒者の僕は「意味」を吸引する必要があり、濃密な「意味」を短時間で得るためには「読書」の効率が良いのわけです。実際、短時間の読書によるストレス解消効果は「活字中毒」に限らずとも効果があると実験からも明らかになっているようです。

日常に怪異を忍び込ませる

 そんなわけで、『新耳袋』1000篇を「活字休憩」として読み進めています。流石にパターンも分かってきて、もはや「怖い話」としては機能してないじゃないかって話なのですが、それはそれで百人一首のような面白さがあります。書き出しから、どう展開するのかを予想するクイズゲームというか。

 でも、そんな感じで読み進めていくと、日常生活に怪異を忍び込ませる事に慣れてしまうので、認識上の怪異があった場合に回路がくっついてしまいやすい状態にあるのかもしれません。怪談百物語もそういうトランス状態で怪異を認識しやすいって事ですからね。小学生の時に鈍感すぎて泣かせてしまった霊感少女への贖罪をしながら遂行する怪談千物語の果てには何があるのでしょうか。

【合本版】新耳袋 第一夜?五夜 現代百物語 (角川文庫)

【合本版】新耳袋 第一夜?五夜 現代百物語 (角川文庫)

【合本版】新耳袋 第六夜?十夜 現代百物語 (角川文庫)

【合本版】新耳袋 第六夜?十夜 現代百物語 (角川文庫)