太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

Q.タバコに「男の美学」は感じますか? A.むしろ安全に無様になるための嗜好品だと思います

photo by guilherme-pavan

質疑応答(ask.fmより)

喫煙者ですか? タバコに男の美学は感じますか?

 ご質問ありがとうございます。僕は煙草を吸いませんね。すいません。煙草の煙はかなり苦手なのですが、酒飲みではあります。酒や煙草は自分自身の時間・お金・健康を投じる性質の嗜好品です。

 時間の密度が低くなるし、安くはないし、健康すらも損ねるわけで、なんてコストパフォーマンスが悪い嗜好品なのだろうと改めて思うことがあります。コーヒーを飲みながら読書をしたり、文章やプログラムを書いている方がハイになれるし、お金までもらえる事があるのに。

安全に無様になれる嗜好品

 それでも僕自身は酒や飲み会が好きですし、飲み過ぎや粗相や終電逃しなどに後悔しつつも禁酒をしようと思いません。ただ、その事について「男の美学」を主張する事もありません。むしろ「安全に無様になれる」嗜好品だと思うんですよね。「酒の席ならしゃーない」を言ってもらえる事を期待してしまうというか。

 煙草も同じで、いちいち禁煙をアピールしたり、我慢できなくなって火を付けちゃう無様さが明白でありつつも、寛大に受け流しやすいんですよね。他のことで何度も何度も失敗されたら、そこまでは寛大になれない事も多いように思うわけで、むしろ「男の美学」の反対に位置するのが、酒や煙草なのだと考えています。

煙草休憩の特権性

 仕事場における煙草休憩の特権性ってちょっとずるいよなぁと思いますし、喫煙室で展開される社内政治に参加できない事にヤキモキする事もあります。非喫煙者向けの煙草部屋が欲しいのですが、煙草ならしゃーないという安全な無様さがあります。禁煙手当を出す会社も増えてきているそうですが。

一般的な職場環境において、「タバコ休憩」が暗黙的に認められている事が多いです。「タバコ休憩」とは昼食やトイレなどとは別に、自主的なタイミングで5~10分程度タバコを吸うために離席して休憩を取れるというものです。判例としても「トイレによる離席等と同様に労働時間に含む」という結果がでており、生理現象として特権化しているところがあります。

 僕自身は喫煙者ではありませんが、吸いたくなる気持ちも分かりますし、とやかく言うつもりもありません。ニコチン中毒者にも慈悲深く寛容です。その代わり、タバコ休憩が良いなら「活字休憩」をしても良いのではないかと思いました。

 そんなわけで、煙草に男の美学は感じませんが、安全に無様になれる装置として有能だし、その特権性が羨ましくもあります。以上で、ご回答になりましたでしょうか。

最後のキスはタバコの flavor がした
ニガくてせつない香り

明日の今頃には あなたはどこにいるんだろう
誰を思ってるんだろう

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