三毒追放ってなに?
勝間和代のメルマガに出てきた「三毒追放」という言葉を疑問に思って調べて見たら、大乗仏教の「三不善根」について独自の解釈をしているようだ。
三毒 | 読み | 本来の意味 | 勝間塾での意味 | 象徴 |
---|---|---|---|---|
貪 | とん | 必要以上に求める心 | 妬む | 豚 |
瞋 | じん | 怒り | 怒る | 蛇 |
癡 | ち | 真理に対する無知の心 | 愚痴る | 鶏 |
強いて解釈をすれば「貪欲」「嫉妬」「憤怒」「無知」「愚痴」となるだろうか。
七つの大罪も組み合わせてみる
ちなみにキリスト教(カトリック)の「七つの大罪」は「 傲慢」「貪欲」「嫉妬」「憤怒」「貪食」「色欲」「怠惰」で、七つの大罪」のもとになったとされる「八つの枢要罪」では「貪食」「色欲」「貪欲」「憂鬱」「憤怒」「怠惰」「虚飾」「傲慢」の順に罪が重いとされている。以上までの罪について、先の三毒とのOR集合を取ると以下の「十一種類の罪」が出来上がる。
- 傲慢
- 貪欲
- 嫉妬
- 憤怒
- 無知
- 愚痴
- 貪食
- 色欲
- 怠惰
- 虚飾
- 憂鬱
心穏やかに生きるチェックリスト
これらを手帳に書いておけば、そこそこ良いチェックリストになりそう。このような感情を全く持たない事が正解であるという事ではないのだけど、心穏やかに生きるためには持ちすぎない事が大切であろう。「承認欲求」も加えた方がよいだろうか。
それにしても、この手の事を同じレベル感かつMECE(もれなくダブりなく)で挙げきるのは難しいし、それをフリーハンドで意識するのはもっと難しいと感じる。「愚痴」や「嫉妬」は「憤怒」に含まれるとか、「貪食」は「貪欲」に含まれるだろうみたいな話もある。
災害時に唱えられる「押さない」「かけない」「しゃべらない」みたいに「しゃべるな!」より言いたい事はいっぱいあるんだろうに、語呂を優先してイザという簡単に思い出せるようにするぐらいの割り切りがあった方が実質的には効果的なのかもしれない。そう考えるとやっぱり「三毒」ぐらいにしておいた方が良いのかも。