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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ドラマのバラエティ番組演出が狙うSNSで一言いいたくなる笑い

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10 - Centre Pompidou-Metz Leiris & Co. Pablo Picasso, L'Enlèvement des Sabines, Huile sur toile, Novembre 1962

ドラマのバラエティ番組化

 NHKでやっていた『新春TV放談2017』を観た。千原ジュニアを司会に、テリー伊藤,湯山玲子,大久保佳代子,ヒャダイン,カンニング竹山,佐久間宣行,土屋敏男が参加するTV番組の座談会。そのなかにあった「ドラマのバラエティ番組化」が面白かった。

 たしかに『逃げるは恥だが役に立つ』や『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』などのドラマではテロップやパロディが多用されていたし、『黒い十人の女』ではバカリズムが脚本を担当していた。

 その理由として、「純粋なコント番組を作るの難しい」という前提があり、もともとはバラエティ班だった人がドラマの仕事をするようになったり、コントの成分がドラマに反映されやすくなったということが挙げられる。テロップが増えているのは「ながら観」が増えたという側面もあるが、アニメにおけるテロップ演出やパロディ演出からも実写ドラマに輸入しているようにも感じる。

ドラマのバラエティ番組演出が狙う一言いいたくなる笑い

 純粋なコント番組を作りにくくなった理由は色々とあるのだろうけれど、個人的には「これから面白いことしまーす」という文脈の痛々しさが大きい。なので「ドラマだから真面目にやります」って文脈における不意のパロディにニヤリとしやすい。これを、コント番組で芸人がやっても薄ら寒さが勝ってしまう。

 そこに感じるのは「笑える」って感じの面白さではなく、「興味深い」の面白さ。そもそも逃げ恥のパロディ演出は漫画内であったパロディを再現しているだけなのだけど、「ドラマ内でガッキーが他局の番組を演じる」というプロの犯行感が面白かったし、SNSで一言いいたくなる。ドラマの登場人物を思わせる車のCMもよかった。

 僕自身も経験があるのだけど、Twitterのタイムラインをきっかけにテレビをつけたことのある人はかなりいるそうで、お茶の間2.0でリアルタイムに盛り上がれる番組は視聴率にも反映されてくるし、リアルタイムで視聴されればCMも観てもらえる。ドラマに限らずとも、「ねほりんはほりん」とか「マツコの知らない世界」とか、好調な番組ってSNS上で視聴者の側からひとこと言いたくなるような番組が多い。テレビの敵はスマホって言われれてたけど、むしろ共存共栄というか、相性の良い番組が残るんじゃないかと。