ご飯偏差値の問題
平日は仕事の帰りがどうしても遅くなってしまうので、ご飯偏差値の問題に悩まされる。家についてからご飯を作っていたら消化しきれない時間になってしまう。
かといって毎日のようにラーメン、カレー、居酒屋に通っていたら身体を壊すし、本格的なディナーを楽しんでいたら財布が空になる。
牛丼やハンバーガーなども選択肢なのだろうけれど、正直うぇってなってしまう。それで、さくら水産やてんやなどに通っていたのだけど、松屋であれば比較的安価に定食が食べられると思い直した。
トマトの旨味と酸味と栄養に身体が喜ぶ
現在の松屋の季節メニューは、うまトマハンバーグ定食。過去の人気メニューのリバイバルらしい。630円。ご飯大盛り無料なのだけど、普通盛りで。僕も老いた。
生野菜サラダや温玉がついているのが嬉しい。ハンバーグも安定している。タバスコをかけたくなるが、牛丼用の唐辛子で我慢。トマトの旨味と酸味と栄養に身体が喜んでいるような気分。
ギルトフリー感覚を重視しがちな生活
昨今の消費行動には主観的な「ギルトフリー感覚」が求められていて、フェアトレードなど経済に貢献している「気分」であったり、身体に良いとか、丁寧だとか、エコだとかの「気分」そのものが実態的な効用よりも重視されるのではないかと考えている。
「罪悪感がない」を重視するのは「罪悪感搾取」の変形である。このパラダイムにおいて生野菜サラダやトマトは実際的な栄養価よりも心を満たす構成要素のひとつになる。「おだしプロジェクト」なんてのも、ギルティフリー感覚の延長線にあるのだけど、なにも罪悪感の源泉を他人に任せる必要はないのだろう。ともかく、僕は「野菜を食べた」という主観的な実感が欲しくなるのだ。