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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

で、で、でたーw 裏ワザを一時のドヤ顔のために周知して壊す奴〜!

photo by robad0b

裏ワザ的ノウハウのコモディティ化

 最近よく思うのが、システムや規約のセキュリティホールを着いた裏ワザ的なノウハウの発見、周知、陳腐化までのサイクルが非常に早まったなぁということ。それもチート的なノウハウを開示した時点のドヤ顔に頂点があって、後は崩壊するだけという感じ。

 ノウハウを独占した方が良いという話でもないのだけど、メジャーになったら終わるようなことを繰り返し薦めるのは、「地獄への道を善意で敷き詰められている」と感じる。

秘伝は秘伝だから効果がある

iOSのアドブロックについて話題だけど、話題にすればするほど無邪気な拒否が増えるのだろうと見ている。「無邪気な拒否」というのは、なんとなく表示や通信や早くなるとか、バッテリーの持ちがよくなるといった情報に感応しやすい層のこと。自分の気持ち至上主義者として、科学的な判断よりも、「確からしい」という気分に応じて一気に動く浮動層がソーシャルメディアを中心にマジョリティ化しているように思われる。

 PC用のブラウザに無料のアドブロック機能なりトラッキング拒否があるのは昔からそうだったし、その状況はあまり変わっていないのだけど、Twitterなどで騒ぎ続ければPC用のそれを含めて一般層にも浸透しはじめる。アドブロックの普及が前提になるほど、いやらしいことを考えざるを得なくなるだろうし、アドブロック業者の政治力が強くなるわけで、本当によい方向に行くのかは疑問だ。

 恋愛工学、アフィリエイト技法、節税などのノウハウは秘伝になっているうちには効果があったのだろうけれど、今となっては難しいことも多い。そのことについて「白日の下に晒されてよかった」という見方もあれば、こうすりゃ出来るじゃんという「カジュアルな悪が増えた」という見方もできる。「裏ワザ」には仲間が増えるほど良いものと、そうじゃないものがあって、一般的には後者の可能性が高い。

オルタナティブはメジャーがあるから相対的に効率がよい

 マーケティング施策においてオルタナティブ(別の選択肢)なニッチを狙えっていうのは、あくまでメジャー側が食傷気味になっているという前提があるから少数派でも相対的にマシになることもあるという話であり、決して「オルタナティブのが絶対値としてよい」と言い切れる話ではない。

 メジャーになるのは理由があるし、オルタナティブになるのは理由がある。メジャーと同等の負荷をオルタナティブにかけたらシステムごと壊れるか、一律に対策されてしまうがオチだ。「そんなことをやる奴は少ない」という前提で耐えられたり、お目こぼしをされていることを一時のドヤ顔のために周知するのはどうなんだろうと思うこともある。

現在の税制だと利息から控除される税金は所得税15.315%、住民税5%です。よって6円の利息については税金が掛かりません。先の金利で考えると 「x * 0.15 / 100 = 6」で預金金額を導くと4,000円となるので、この単位の定期預金を月62個づつ作るのです。すると4ヶ月目で最初の定期預金が解約されて戻ってくるので、また同じことを続けることで最低限の資金で毎月372円の利息が必ず振り込まれてくる環境が作れそうです。

 例えば、ネット銀行に対して税金を収めないで済む範囲で利息がもらえる定期預金を大量に作るという裏ワザ的なノウハウがあったのだけど、2chに書かれてから一気に広まって対策が取られてしまった。

「リアル」にはあまり影響がなかったけれど

 なんてことを言いつつ、インターネットを常習的に使っていない人はまだまだ多い。総務省情報白書2014年版『総務省|平成26年版 情報通信白書|インターネットの利用状況』によれば、インターネットの利用者全体が10,044万人で、そのうち毎日使っているのは約70.7%なので7,100万。日本国民の12,700万人から引くと5,600万人。ネットで話題になった程度ではリーチしないし、それを実際に試す人はもっと少ないので、リアルの裏ワザはそこまで問題にならない。アドブロックのカジュアル化においては、絞られた後の顧客層が重複しているけれど。

 ネット銀行の件もそうだけど、家から出なくても手軽に実行できる裏ワザの浸透の速さをあまり見くびらない方がよい気がする。何かを見つけた時に黙っているのが最善手でないことも多いけど、改善してほしいなら直接指摘すればよいのだし、一時のドヤ顔のために騒ぎ立てて壊したり、踊り子にタッチしちゃ駄目なケースもあるよね。

社会の抜け道

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